衣食住の中で、「住」は「衣」も「食」も含まれる暮らしの総合空間だとケントは考えます。
住まいは社会から隔離された空間であり、唯一のプライベート空間として自分らしく時間を楽しむ空間です。自分らしい住まいの中では、心地よい「衣」に纏い、健康と幸せの「食」を楽しみながら、自分たちが創造した住空間で人生の多くの時間を過ごします。プライベートな家の中では、ファッションも料理も暮らしの一部となり、その人の人生そのものであり、誰にも邪魔をされず、社会に合わせることもなく、自分らしく楽しみながら豊かで心地よい人生を過ごす空間となるのです。ケントでは家具や雑貨が、ただの生活道具や「モノ」ではなく、暮らしを豊かにする空間構成の一部になるように品揃えを考え、商品コンセプトとしています。
アンティークはただの飾りではなく、暮らしの中で役割をもち、機能を果たさなければならないと考えます。それはアンティークの持つ物語が、それを所有する人の生活に潤いとヒントを与え、心の豊かさを育む役割と、飾り物にとどまらない機能性を持った実用家具として、メンテナンスの行き届いた生活道具としての家具を、ケントでは世界基準に合わせた完璧な修理を施し完成させます。
それ以外に、雑貨は生活にアクセントと潤いを、アンティークを大切に長くご利用いただくためのメンテナンス品の充実、新たな食の発見を楽しみ、テーブルコーディネートを華やかにするアイテムなど、暮らし全体を豊かにする商品の揃えを心がけています。

まだまだ日本に輸入されていない魅力的なものが世界にはあふれています。
そして、日本に輸入されているものでも、その背景やストーリーが正確に伝わっていないものもたくさんあります。
ケントでは、その「モノ」がどのような背景から誕生し、社会からどのように求められ、人々からどのように必要とされ、時代を超え残されてきたのか。そのような誕生秘話から社会的な役割、人々から愛されてきたストーリーを探求し、歴史や文化とともにその「モノ」をご紹介することをケントは大切にしています。それは時代を超えて愛され続けるアンティークを扱う我々の使命でもあると考えています。アンティークのように、時代背景があり、誕生秘話があり、社会文化、文明の後押しがあり、人々に求められ、愛され、残されていくような、いわゆる「語れるモノ」をケントは商品として皆様にご提案しつつ、ご提供させていただけることを商品開拓に活かしていきます。
お客様が心地よい素敵なインテリア空間の中で、豊かな時間を過ごしていただけるための「語れるモノ」を大切な取り扱っていきます。

ケントでは、安さを売りにした商品を扱うわけでもなく、アンティークの特異性から高価な価格設定をすることもありません。
「アンティーク家具を特別なものでなく、もっと身近なものへ」の創業時からの考えのもと、すべての商品に対してこの考え方を徹底しております。
この考えは当時、高嶺の花であったアンティーク家具の存在をもっと身近にするために、英国人の暮らしとアンティーク家具の関わりを調査し、価格を最適化し、安心して日常でお使いいただけるように修理品質を高めました。それによりケントアンティーク家具では、本来のイギリスでのアンティーク家具を取り入れたインテリアの楽しみ方を実態と共にご紹介し、アンティーク家具が身近で愛着のあるフレンドリーな家具であることをご案内をさせていただきました。
ケントでは、決して価値を下げたり、安売りをするのではなく、価値ある素晴らしいものを適正な価格で皆さまにお届けして、それらを身近にお使いいただき、良さを実感していただき、その価値を通じて生活を豊かにしていきたいということが目的です。

私たちはイギリスの生活を価格とともにもっと身近にし、特別なものではなくもっと共存できる価値観を共有したいのです。