アンティーク家具の耐久性に徹底的にこだわった木工修理
木工修理工程詳細 ドローリーフテーブル
1.検品 商品全体チェック
英国にてケントが買付し、輸入した全ての家具はまずしっかりとその家具の状態をチェックします。アンティークの風合いは残しつつ日本のお客様にご満足いただけるよう修復することを心がけています。
2.検品 詳細部チェック
天板の表面や脚部分を実際に手で触れ、揺すったりして、家具の状態を確認していきます。
3.クリーニング 不要物の除去
古くなった天板裏のフェルトやさび付いて使用できなくなった金具、古い接着剤等をアンティーク家具に余計な傷がつかない様、細心の注意を払い、丁寧に除去します。
4.解体 脚下部の補強材ばらし
脚の下部にるある補強材パーツを一つひとつばらしていきます。
5.解体 脚上部の補強材ばらし
脚の上部にるある装飾された補強材パーツも丁寧に一つひとつ手でばらしていきます。
6.解体 脚部分全体ばらし
補強材パーツを全て取り外したら、必要最低限のパーツになるまで全体をばらしていきます。
7.解体 脚部分
状態と修復箇所をチェックしながら脚部分はこのように一度解体されます。
8.解体 リーフ部分
リーフ部分もトライバーを使用して丁寧に解体していきます。
9.修復 穴埋め
再度接着した際の強度を考え、オリジナルの穴は必ず埋めます。
10.パーツの微調整
各パーツがしっかりと機能するように、また水平や角度を見ながら必要に応じて削っていきます。
11.パーツの微調整 リーフ部分
天板とリーフ部分の組み合わせが隙間なく水平にきっちり開く様、必要に応じてリーフ部分も削ります。
12.組み立て リーフ部分
小口部分からの距離をミリ単位でしっかり合わせ、微調整していきます。
13.組み立て リーフ部分
実際にリーフを元の場所に戻し、伸張して組み合わせを見ていきます。
14.組み立て 天板とリーフの組み合わせ
ドローリーフテーブルの両側を伸張させ組み合わせ部分に隙間ができないか最終チェックを行います。
15.修復 割れ部分
乾燥による割れに関しては、隙間に接着剤を入れ薄い板をかましていきます。
16.修復 割れ部分調整
接着剤がしっかりと乾いた後、余分な板を丁寧に除去し、ペーパーで表面を慣らします。
17.補強材をチェック
オリジナルで設置されている補強材がしっかりしたものであるか、実際の使用に耐えうるものかチェックします。
18.補強材の除去
不具合のある、使用不可能と判断したすべての補強材を除去します。
19.補強 補強材の修復
ここでは安全性をまず第一に考え、新しい木材を用いて補強材を製作し、ビスを打ちます。
20.天板のソリ修復
乾燥で曲がってしまった天板をクランプを用いて水平な状態に修復します。
21.調整 天板高
英国のアンティークチェアにもっとも適している天板の高さ74cmに微調整します。
22.調整 水平台
水平台を用いてドローリーフテーブルがしっかり水平に組み立てられているかの最終チェックを行います。