【おすすめ】モリス生地で製作したバルーンバックチェア

- 2023/9/15 14:00
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モリスの生地で修理したバルーンバックチェア

優雅で気品漂うチェア。
バルーンバックチェアもその一つです。

1930年代に作られたバルーンバックチェアが、100年の時を経て、静岡にあるケントファクトリーで新たな命を吹き込みました。

今回は、修理を終えたばかりの、バルーンバックチェアをご紹介します。


バルーンバックチェアとは

英国アンティークのバルーンバックチェア

photo by:kentstore


(balloonback chair)は、ヴィクトリア女王の統治下(1837年~1901年)で流行したヴィクトリア(ヴィクトリアン)様式の代表的デザインです。

ヴィクトリア様式は、まさに折衷様式(エクレクティック:Eclectic)の時代です。
当時の家具デザイナーは、それまでの様式、スタイルを復古させていきました。
ジャコビアンリバイバル、ルネサンスリバイバル、ゴシックリバイバル、ロココリバイバル、クイーンアンリバイバル・・・
そして、いろいろな時代の様式を1つの家具の表面に取り付けたフリールネッサンス・・・などなど。


そのような中、フランスのロココ調スタイルをリバイバルする形で誕生したのが、『』です。

背もたれの両端が丸みを帯びた風船・気球のような形状をしていることから、バルーンバックチェアと言われています。

バルーンバックチェアは、マホガニーやウォールナットなどの高級材木が使用され、上流階級の邸宅にあるサロンやパーラー、ベッドルームなどで使用されました。

 

英国アンティークのバルーンバックチェア

photo by:kentstore



バルーンバックチェアには、さまざまな背もたれのデザイン、脚のデザインがありますが、(猫脚)のバルーンバックチェアは最も人気を博し大流行しました。

カブリオール・レッグは、1702年に即位したアン女王の時代に流行した脚のデザインで『』の象徴ともいえます。
カブリオールとは、フランス語のダンス専門用語で、はずむ、飛び跳ねるなどの意味があります。
曲線の脚部の先端が、動物の脚になっています。



★バルーンバックチェアが流行した『ヴィクトリア(ヴィクトリアン)様式』についての詳しいブログ記事はこちらをご覧ください。↓



バルーンバックチェアの座面生地:ウィリアムモリスのいちご泥棒

モリスのいちご泥棒で張替えをした英国アンティークのバルーンバックチェア

photo by:kentstore


ヴィクトリア様式の優雅なバルーンバックチェア。
今回は、バルーンバックチェアの座面を、ウィリアムモリスの代表的作品「いちご泥棒(Strawberry Thief )」のレッド(赤)に張替えをしました。

モリス一家の憩いの場で、モリスが『地上の楽園』と称したコッツウォルズ(Cotswolds)地方の村 ケルムスコット(Kelmscott)にあるマナーハウス「ケルムスコット・マナー」。
ウィリアムモリスは、ケルムスコットマナーの庭や周囲の風景から多くのインスピレーションを受け、そこから多くのデザインを生み出しました。
『イチゴドロボウ』もその中の一つです。

英国アンティーク家具ケントストアよりウィリアムモリスのいちご泥棒
いちご泥棒(Strawberry Thief)
photo by:kentstore



季節は春。
モリスは、ケルムスコットマナーの庭で大切に苺を育てていました。
ようやくその苺を収穫できる!と思っていたら、美味しそうな苺の香りにそそられてか、小鳥がやってきました。
なんと!小鳥はその苺をついばみ始めたのです。
モリスは小鳥を追い払ったのでしょうか?
いやきっと、見守ってあげたに違いありません。
大切に育てた苺を食べられてしまったのは悲しいけど、その姿に愛おしさを感じたのでしょう。
この光景をデザインにしたのです。 それが、「いちご泥棒(Strawberry Thief )」の誕生です。
作品の名前に「泥棒」と付けたことに、皮肉を混じえているのようにも思えますが、、、 モリスの心の優しさを感じることができます。

ウィリアムモリスの生地で製作したバルーンバックチェアはこちらからお買い物いただけます♪↓




ウィリアムモリスについての詳しいブログ記事はこちらをご覧ください。↓





世界に誇るケントストアの修理技術

ケントストア家具修理工場
ケントファクトリーの修理
photo by:kentstore


ケントファクトリーでは、一般のお客様はもちろんのこと、大手インテリアショップの請負修理を何社も担っております。
アンティーク家具を扱うにあたって最も大切なことは「」だとケントストアは考えます。
」とは「修理」という意味だけでなく「回復」という意味もあります。
ただ壊れた箇所を修理するのではなくサスティナブルで持続可能なアンティーク家具へと循環させ蘇えらせることで、 日本のお客様が安心してずっと使い続けられる英国アンティーク家具になります。
さらに魅力的な英国アンティーク家具にするために、 金具・レザーなどの装飾品から塗料テクスチャーに至るまで全てイギリスから直輸入したマテリアルを使用しています。
家具産地の静岡にあるケントファクトリーで経験豊富な職人が自信を持ってそれらの材料を使用し修理します。
家具業界からも認められているケントの修理技術。
必ず満足していただけると確信しております。




 

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