ウィリアム・モリスの代表的作品の一つ、「ピンパネル(Pimpernel)」。
今回はこの「ピンパネル(Pimpernel)」についてのお話です。
ピンパネルは、1876年に製作されました。
その前年である1875年、モリスはモリス・マーシャル・フォークナー商会を解散させ、モリスの単独所有のもとで「モリス商会(Morris & Co.)」を設立しました。
オックスフォード・ストリート449番地に店舗を構え、ジャカード織機を設置するなど製作活動を活発化させました。
1876年から1883年まで、モリスの壁紙製作は最も多作だった時期です。
ピンパネルは、その時期に生み出された作品です。
チューリップの花とカールする葉がリズミカルに渦巻いており、その中ある小さなルリハコベ(ピンパネル)の花が効果的に作用しています。
モリスの自邸であったロンドンのハマースミスでは、天井が高いアダムズ様式のダイニングルームの壁面に使用されていました。
ピンパネルとは