ウィリアム・モリスの作品紹介:ウィローボウ

- 2022/8/3 12:00
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ウィリアム・モリスの作品紹介~

ウィリアムモリスのウィローボウ

ウィリアム・モリスの代表的作品の一つで、モリスの作品の中で最高傑作といわれる「(Willow Boughs)」。
今回はこの「(Willow Boughs)」についてのお話です。

イングランド南部にあるウェスト・オックスフォードシャー(West Oxfordshire)のコッツウォルズ(Cotswolds)地方の村 ケルムスコット(Kelmscott)にあるマナーハウス「ケルムスコット・マナー」。
モリス一家の憩いの場であったまさに『地上の楽園』。
それは、農家としてほとんど変わらないまま代々受け継がれたこと、季節と共にある農業と生活が一体化していること、村や周りの田園風景と調和していること、モリスが提唱した「アーツ・アンド・クラフツ運動」の発想の原点となったマナーハウスです。

そのケルムスコット・マナーの近くを流れるテムズ川の支流では、モリスは釣りをしたり、岸辺を散歩コースとするなど、大変お気に入りの場所だったそうです。
岸辺に生い茂る柳の木の姿をデザインした作品が「(Willow Boughs)」です。



コッツウォルズに流れるテムズ川
コッツウォルズを流れるテムズ川

モリスの娘のメイ・モリス(May Morris 1862–1938)は、モリスの「(Willow Boughs)」の製作について、以下のように書き残しています。
「ある日、私たちはテムズ川に合流する近くの小川に沿って歩いていました。
父は葉のフォルムの細部や多彩な様態を指しておりました。
その後まもなく、この壁紙が制作されたのです。
我が家の柳を鋭く観察した結果から描かれており、ロンドンの多くのリビングルームを緑の葉で囲まれたようにしたものです。」



ケルムスコットマナーのウィローボウ壁紙
妻ジェーンの寝室


1887年「(Willow Boughs)」は、壁紙として発表されました。
その6年後には生地として製作されました。
ケルムスコットマナーでは、妻ジェーンの寝室にも用いました。
上方へと枝葉を伸ばす、生き生きとした柳、細部までくまなく観察し生命力まで感じさせるこのデザインは、100年以上たった今でも愛される作品となっています。



ケントストア製作:ウィローボウのアンティーク家具

モリスのディスプレイキャビネット

左のチェアは、トーネット社製(THONET)のベントウッドチェアです。
アルファベットの「U」の字を丁度逆さにした形を持つことから、U(ユー)バックと呼ばれています。
腰の辺りにも背もたれ部分が存在するので、深く腰掛けてもしっくりなじむ設計になっています。


右のディスプレイキャビネットは1930年代に作られたイギリスアンティーク家具です。
世界三大銘木の1つであるウォールナットが使われています。
木目が美しく木本体が放つ輝きを感じることができます。
背板を『Willow Boughs 』で仕上げました。


ケントストアお取り扱い:ウィローボウの雑貨

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