英国ユニオンジャックの意味とは?
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イギリス(英国)の国旗といえば誰もが目にしたことのあるユニオンジャック。
今回はイギリス(英国)の国旗、ユニオンジャックの意味についてのお話です。英国アンティーク家具を取り扱っていると歴史を紐解くことがライフワークとなっていきます。今回もユニオンジャックに秘められた歴史的なお話とそのデザインの生い立ちについてお話させていただきます。
photo:ケントストア東京目黒店 ユニオンジャックアイテム
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イギリス(英国)の正式名称とユニオンジャック
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、イギリス(英国)の正式名称は
「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland) です。
非常に長く複雑な国名ですよね。
イギリス(英国)は4つの国から成り立つ連合王国のためこのように長い名称となっていて、イギリス(英国)の国土とユニオンジャックは密接な関係にあります。
イングランドというのはイギリス(英国)の中でも一番大きな南の地域。
スコットランドは北側の地域、ウェールズは西側の地域、北アイルランドは海を挟んだ西側の島国アイルランドの北側地域です。
この地域の違いがはっきりと反映されているものの一つがスポーツです。
イギリス(英国)はサッカーW杯でも「イングランド」「スコットランド」「ウェールズ」「北アイルランド」の4代表が出場しますよね。
では、どのように4つの地域が国旗と関係しているのでしょうか?
もともと4つの地域は独立した「国」だったため、それぞれの国旗がありました。
1707年にイングランドとスコットランドは合邦、1801年の合同法でアイルランド王国と合邦し、その後北を除くアイルランドが独立し、1927年に現在の名称「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」へと改名。
イングランド、北アイルランド、そしてスコットランドの地域の旗を合わせてユニオンジャックが出来上がったのです。
ではなぜイギリス(英国)を構成している国の一つのウェールズの旗はユニオンジャックにはいっていないのでしょうか?
1282年にウェールズはイングランドに占領され、その支配下に置かれました。 国旗が定められた時には既にイングランドの一部になっていたのです。 ウェールズの人たちからは、自分たちの国旗のデザイン(赤い十字架の上に赤いドラゴン)をユニオンジャックに取り込むべきなどの意見も出ましたが、あまりにもデザインが変わってしまうことへの反対や、ユニオンジャックを自国の国旗に取り込んでいるオーストラリアやニュージーランドにも影響が及ぶことから、ウェールズの国旗はいまだにユニオンジャックには反映されていません。
赤い斜線の位置が左右と上下の両方で対象となる位置になっていないことに注目してみてください。 これはスコットランドとアイルランドを平等に配置しようと配慮した結果このようなデザインになりました。
白地に赤線が入るとアイルランドを意味する赤線が目立ってしまうため、カウンターチェンジという技法を使い赤斜線を反時計回りにずらすことで2国が同位であることを示しています。
それぞれの国を誇りに思い大切にする人が多いイギリス(英国)では、自らを「English(イングランド人)」「Welsh(ウェールズ人)」や「Scottish(スコットランド人)」「Irish(アイルランド人)」と表現する人も多いそうです。 イギリス全体(イングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランド)を指す場合、英語では「United Kingdom」か「the UK」 と表現し、イギリス出身の人々を指す場合は「British」と表現します。
イギリスは長い歴史を持つ国なので、それぞれの地域の歴史や文化などを調べていきたいとますます思いました!
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