1945年、世界に未曾有の惨禍をもたらした第二次世界大戦が終結し、世界に平和が訪れます。
戦後、世界で家具デザインをリードしたのは、アメリカ、イタリア、スカンジナビア(スウェーデン、ノールウェー、デンマーク)でした。
戦中からの木材をも含む物資不足とともに、資源不足を補う目的で開発された軍事的影響による技術革新もあり、シンプルながら暮らしを豊かに、穏やかに感じさせてくれる家具が数多く生まれてゆきます。
イギリスでは、第二次世界大戦の空襲により、新しい住居と家具の需要が高まりましたが、木材の不足は深刻な状態に。
1950年代からスカンジナビア諸国から家具が輸入されたのをきっかけに、多くの英国家具メーカーがスカンジナビア風の家具を作り始めたことで、ミッドセンチュリーモダンのスタイルが流行しました。
ミッドセンチュリーとは「1世紀の真ん中」という意味で、1940年~1960年を中心にデザインされたインテリアのことを指します。
ここでは、『ミッドセンチュリー 』の家具デザインについてご紹介します。