ミドルテンプル・ホール
photo by: Middle Temple
エリザベス様式の代表的な建築の1つに、ロンドン中心部シティのテンプル地区にある法曹院”ミドル・テンプル(Middle Temple )”の食堂である『ミドル・テンプル・ホール』があります。
1570年代初頭に完成し、ほとんどが当時のままの状態で残っています。
その中でも、「ハンマービーム・ルーフ」と呼ばれる天井構造は、柱のない広い空間を作るために用いられた建築方法で、「イギリス中世の大工の最も壮大な努力」とも言われています。
※ハンマービーム・・・壁の上端から突き出した片持ち梁を利用し、その上に立つアーチ材で棟木や梁を支えるという小屋組み。
また、ミドル・テンプル・ホールには、エリザベス女王1世から下賜された、29フィート (約9メートル)のテーブルがあります。
そのテーブルは、ウィンザーの森から切り出された一本のオークの木から作られているそうです。
エリザベス1世は寵臣を連れ、ミドル・テンプル・ホールで度々食事をしたと伝えられています。
エリザベス様式 代表建築②ハードウィック・ホール