【アフタヌーンティーの聖地】ウォバーンアビー (Woburn Abbey)

- 2023/4/10 8:00
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アフタヌーンティーの聖地 ウォバーン アビー
Woburn Abbey
photo by: kent_buyer (2019年撮影)


優雅な時間を過ごしたい。贅沢なティータイムを楽しみたい。
“インスタ映え”と共に、女性を中心に大ブームを引き起こした「アフタヌーンティー」。

「アフタヌーンティー」は、1840年頃、イギリスの第7代ベッドフォード公爵フランシス・ラッセル夫人アンナ・マリア・ラッセルによって始められたと言われています。
そのアンナ・マリア・ラッセルの邸宅『ウォバーンアビー (Woburn Abbey)』は、現在一般公開されおり、さらにアフタヌーンティーも楽しめるため、『アフタヌーンティー発祥の地』として、世界中から多く人が訪れる人気の場所です。

今回は、『ウォバーンアビー (Woburn Abbey)』について、2019年にケントバイヤーが訪れた際の記録と共にご紹介します。


ウォーバンアビー(Woburn Abbey)の歴史

アフタヌーンティーの聖地 ウォバーン アビー

ロンドンから車で北北西に進むこと約1時間。
ベッドフォードシャー州 (Bedfordshire) に、ウォバーンアビー(Woburn Abbey)はあります。

ウォバーンアビーは、1145年にシトー会の修道院として設立され、4世紀にわたり、修道院として使用されていました。
1536年~1539年、ヘンリー8世は、当時深刻な危機に陥っていた王室財政の解決策として「修道院解散」を断行します。
修道院の土地を没収し、貴族、ジェントリー(地主階級)、商人に売却したのです。
ウォバーンアビーも「修道院解散」の対象となり、解散させられました。
そして、1547年、ウォバーン・アビーは、初代ベッドフォード伯爵 ジョン・ラッセル(John Russell 1485-1555)に譲渡されました。

1619年、第4代ベッドフォード伯爵ジョン・ラッセル(John Russell 1593-1641)は、修道院からの大規模な改修工事を行い、現在の姿に整えました。
その壮大なスタイルは、イギリスでトップクラスの大邸宅です。


アンナ・マリアによるアフタヌーンティーの誕生

アンナ・マリア・ラッセル
Anna Maria Russell

第7代 ベッドフォード公爵フランシス・ラッセル(Francis Russell 1788-1861)の夫人アンナ・マリア・ラッセル(Anna Maria Russell 1783年-1857年)は、1783年、ハリントン伯爵の長女として生まれました。
1808年、フランシス・ラッセルと結婚します。
フランシス・ラッセルは、とても社交的な人物で、1859年の1年間にウォバーン・アビーに招いた訪問客は、なんと1万2000人!
ヴィクトリア女王も、ウォバーン・アビーに3日間滞在されたという記録が残されています。

当時の貴族階級では、夕食の時間は音楽会やオペラ観劇が終わる午後9時頃と遅い時間でした。
そのため午後4時頃は、まさに空腹との闘いです。
アンナ・マリア・ラッセルは、おなかがすかないようにとの配慮から、貴婦人達をディナーまでの時間、お茶会を開いてもてなすようになりました。
午後のお茶会は貴族階級で発展していき、アフタヌーンティーという習慣ができたのです。

キリンビバレッジの紅茶飲料『午後の紅茶』のパッケージに描かれている女性はアンナ・マリア・ラッセルです。
「日本にも紅茶の本場英国の習慣を根付かせたい」という願いから午後の紅茶のパッケージにはアンナ・マリア・ラッセルの姿が描かれているそうです。

【大解剖】ウォバーンアビー (Woburn Abbey)のアフタヌーンティー

アフタヌーンティーの聖地 ウォバーン アビー
Woburn Abbey
photo by: Woburn Abbey


現在、ウォバーン アビー (Woburn Abbey)は、第15代ベッドフォード公爵アンドリュー・ラッセル(Andrew Ian Henry Russell 1962-)が所有しています。
ウォバーン アビーの敷地面積は約3,000エーカーあります。東京ドーム260個分の広さです。
敷地内には、湖や馬場、ゴルフコースや動物園まである広大な邸宅です。


アフタヌーンティーの聖地 ウォバーン アビー
Woburn Abbey
photo by: kent_buyer (2019年撮影)


↑エントランスから邸宅内まで長い道が続きます。



アフタヌーンティーの聖地 ウォバーン アビー
Woburn Abbey
photo by: kent_buyer (2019年撮影)


↑途中、鹿とご対面。
宮島や奈良で見かける鹿よりずっと大きく、迫力があります。


アフタヌーンティーの聖地 ウォバーン アビー
Woburn Abbey
photo by: kent_buyer (2019年撮影)


↑邸宅近くまできました。
存在感のある牛の像がオブジェとして置いてあります。



アフタヌーンティーの聖地 ウォバーン アビー
Woburn Abbey
photo by: kent_buyer (2019年撮影)


↑「bedford room」こちらが入口になります。
早速、邸宅の内部へ入ってみましょう。
入った瞬間、どこかでかいだことがあるいい香り♬
イギリスを代表する香水メーカー 「JO MALONE LONDON(ジョーマローン ロンドン)」のルームフレグランスが置いてあり、エントランスが華やかな香りに包まれていました。



アフタヌーンティーの聖地 ウォバーン アビー
Woburn Abbey
photo by: kent_buyer (2019年撮影)


↑「welcome!」第15代ベッドフォード公爵アンドリュー・ラッセル夫婦がお出迎え。



アフタヌーンティーの聖地 ウォバーン アビー
Woburn Abbey
photo by: kent_buyer (2019年撮影)


↑お待ちかね!ティールームへ行きましょう。



アフタヌーンティーの聖地 ウォバーン アビー
Woburn Abbey
photo by: kent_buyer (2019年撮影)


↑こちらがメニューです。 第7代 ベッドフォード公爵フランシス・ラッセル(Francis Russell 1788-1861)の夫人アンナ・マリア・ラッセルについての資料もありました。



アフタヌーンティーの聖地 ウォバーン アビー
Woburn Abbey
photo by: kent_buyer (2019年撮影)


↑来ました!!
3段ティースタンド、通称 スリーティアーズ(3Tiers)
最下段サンドイッチ。
その上の中段には、スコーン。
最上段にはケーキです♡



アフタヌーンティーの聖地 ウォバーン アビー
Woburn Abbey
photo by: kent_buyer (2019年撮影)


↑ちょっとアップで。



アフタヌーンティーの聖地 ウォバーン アビー
Woburn Abbey
photo by: kent_buyer (2019年撮影)


↑スコーンとたっぷりのクロテッドクリーム。



アフタヌーンティーの聖地 ウォバーン アビー
Woburn Abbey
photo by: kent_buyer (2019年撮影)


↑レモンケーキ、マカロン、クッキーなど最上段のデザートがアフタヌーンティーに花を添えています。



アフタヌーンティーの聖地 ウォバーン アビー
Woburn Abbey
photo by: kent_buyer (2019年撮影)


↑お会計はこちらです。

ウォバーンアビーは、歴史があり、格式高い邸宅ゆえに、ヨーロッパの貴重な調度品・絵画・陶磁器などが邸内のいたるところに飾られています。
アフタヌーンティー発祥の優雅な空間で、本場のアフタヌーンティーをいただくのは、この上ない至福の時です。
イギリスへ行かれた際はぜひウォバーンアビーに行かれてみてください。



アフタヌーンティを彩るテーブルウェア

ケントストア取り扱いのバーレイBURLEIGH
BURLEIGH
photo by: kentstore


ケントストアでは、人気のバーレイをはじめ、アフタヌーンティーを彩るケーキスタンド、ティーポット、ティーカップ、プレートなど多種多様に取り揃えております。
ぜひお気に入りを見つけてみてください。

バーレイはこちら↓

アンティークのテーブルウェアはこちら↓

ケントストア おすすめの紅茶

ケントストアが販売するデコラージュの紅茶
3月&4月の紅茶
photo by: kentstore


ケントストアでは、紅茶専門店『マリアージュ フレール』の日本進出に携わった、日本を代表するティーブレンダーが調合した紅茶を、季節に応じて2か月に1度、セレクトし販売しております。
こちらは、ケントストア静岡本店・東京目黒店・ケントストアオンラインショップでご購入いただけます。


イギリスの新しい発見をもとめて

ケントストアのバイヤーはアンティーク家具・雑貨をもとめて、イギリス全土を駆け巡ります。
今後もイギリスの魅力をたくさんお伝えしていきたいと思いますので、ぜひお楽しみに。

フォートナム&メイソンのロンドンピカデリー本店
Fortnum & Mason
photo by: kent_buyer


♠多くの紅茶好きを魅了してやまないフォートナム・アンド・メイソン(Fortnum & Mason)
2022年7月にケントストアのバイヤーが、アンティーク家具・雑貨の買付に渡英した際に訪れたフォートナム&メイソン ピカデリ―本店の様子を、記録と共にご紹介。
紅茶だけじゃない!フォートナム&メイソンの魅力が盛り沢山です。

【徹底解説】人気のフォートナム&メイソン 本店の楽しみ方 はこちら↓



パクストン
PAXTON&WHITFIELD
photo by: kentstore


♠イギリスでは知らない人はいない、と言われるほど有名なチーズ専門店 PAXTON&WHITFIELD(パクストン&ウィットフィールド)。
1797年の創業以来、長きにわたりロイヤルワラント(王室御用達)のステータスを取得しており、イギリスで最も長い歴史を持つ、老舗チーズ専門店です。

【英国チーズの老舗】PAXTON&WHITFIELD イギリスチーズの専門店  はこちら↓


ッティングヒルのポートベローにあるThe Spice Shopスパイスショップ
The Spice Shop
photo by: kentstore


♠映画「ノッティングヒルの恋人」の舞台にもなったことで、人気の観光スポットとなり、さらに多くの人を魅了し賑わいをみせているポートベロー。
そんなポートベロー・ロードの中間地点を曲がったところに、ケントストア バイヤーのお気に入りのスパイス専門店 「The Spice Shop」があります。

【英国スパイス専門店】ポートベローのThe Spice Shop はこちら↓


商品に関すること等、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

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東京目黒店 TEL : 03-6420-0548 ⬅スマートフォンの方はこちらをクリック  

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