チェスターフィールドを中心に紡がれる、英国インテリア
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重厚でありながら、どこか落ち着いた空気を感じさせる英国のインテリア。
一見すると特別な空間に見えますが、その魅力は、豪華さではなく「心地よく過ごすための工夫」にあります。
人が腰を下ろし、語り、静かに時を過ごす。
そんな日常の時間を大切にしてきた、英国ならではの暮らしの考え方が、この空間には息づいています。
ここでは、この部屋を形づくる家具や調度品を通して、英国インテリアの魅力を、ご紹介していきます。
photo by:kent buyer
①チェスターフィールドソファ
✨配置が決める、英国インテリアの本質
この部屋では、チェスターフィールドソファを壁沿いに並べないレイアウトとしています。
暖炉を中心に、向かい合うように配置することで、視線と会話が自然に生まれる構成となっています。
英国のインテリアにおいて、ソファは「眺めるための家具」ではなく、人と人をつなぐための家具なのです。
🤔❓チェスターフィールドソファとは?
チェスターフィールドソファは、英国の社交文化と建築思想から生まれた、きわめて理にかなったソファです。
18〜19世紀、紳士たちが長時間の会話や読書を楽しむために求めたのは、「身体を預けても、姿勢と品位が崩れない椅子」でした。
その要請に応えるかたちで完成したのが、チェスターフィールドです。
チェスターフィールドソファの最大の特徴は、背と肘の高さを揃えた水平構造です。
これは視覚的な美しさのためではなく、空間全体に落ち着きと秩序をもたらすための設計です。
また、深く施されたボタンタフティングは、革の伸びを抑え、長年の使用にも耐えるために施されたものです。
🕰️受け継がれる家具として
チェスターフィールドソファは、一代で完成する家具ではありません。
使い、直し、張り替え、世代を越えて受け継がれることを前提に作られています。
だからこそ、流行に左右されることなく、今もなお英国の暮らしの中心に在り続けているのです。
②スタッキングブックケース
photo by:kent buyer
✨本と家具が整える、静かなバランス
この空間では、スタッキングブックケースを暖炉の左右に低く配置し、壁面に安定した横の流れをつくっています。
高さを抑えることで圧迫感を避け、空間全体に落ち着きをもたらしています。
ガラス扉越しに並ぶ書籍は、装飾ではなく日々の暮らしの一部。
暖炉やソファ、ラグと調和しながら、視線を自然に中央へと導きます。
家具を主張させるのではなく、配置と構成で空間を整える。
スタッキングブックケースは、その英国的な美意識を静かに体現しています。
🤔❓スタッキングブックケースとは?
スタッキングブックケースは、箱型のユニットを積み重ねて使用する英国生まれの収納家具です。
蔵書の量や用途に合わせて増やすことができ、使い手とともに成長していく点が大きな特徴です。
ガラス扉が埃を防ぎつつ、本の存在を美しく見せ、収納でありながらインテリアの一部として成立します。
合理性を重んじながらも、品格を忘れない。
スタッキングブックケースは、英国アンティーク家具の思想を象徴する存在のひとつです。
③暖炉(マントルピース)
✨空間の核となる、英国の暖炉
このインテリアの特長は、暖炉を中心に、家具と視線が整然と配置されている点にあります。
暖炉を起点に左右へブックケース、正面にチェスターフィールドソファを配することで、空間には安定感のあるシンメトリーが生まれています。
重厚な家具を用いながらも圧迫感を感じさせないのは、高さを抑えた家具構成と、床・壁・天井へと視線が自然に流れる設計によるものです。
配置そのもので整えられた空間からは、英国インテリアらしい「長く心地よく過ごすための合理性」が感じられます。
photo by:kentsotore
🤔❓暖炉(マントルピース)とは?
暖炉はもともと、中世ヨーロッパで暖房や調理のために使われていた実用的な設備でした。
煙突が発達すると、暖炉は壁に組み込まれ、その外枠として「マントルピース」が生まれます。
マントルピースは火の安全を守るための構造であると同時に、部屋の中心を示す基準となる存在です。
18〜19世紀の英国では、暖炉とマントルピースは建築の完成度を左右する重要な要素とされ、安全性と使いやすさを重視した決まりに基づいてつくられていました。
④照明(テーブルランプ+シャンデリア)
✨照明が整える、空間の奥行きと居心地
この空間で印象的なのは、天井照明だけに頼らない照明計画です。
中央のシャンデリアは空間全体の輪郭をやさしく照らしつつ、主役になりすぎない存在になっています。
一方で、サイドボードやブックケース脇に置かれたテーブルランプが、必要な場所に必要な明かりを落としています。
複数の光源を点在させることで、部屋には自然な陰影が生まれます。
明るさを均一にするのではなく、あえて明暗をつくることで、空間に奥行きと落ち着きが加わります。
また、暖色の光がチェスターフィールドソファの革の艶や、木製家具の質感、本の背表紙の表情をやさしく引き立てています。
英国インテリアにおいて照明は、装飾ではなく暮らしそのものを整える重要な要素であることが、この空間から伝わってきます。
まとめ📌空間を整えるという考え方
この空間では、床・壁・家具・装飾がそれぞれ目立つのではなく、全体として調和することで、落ち着いた奥行きが生まれています。
淡い色合いのカーペットとラグが足元をやさしくまとめ、深みのあるグリーンの壁と白いモールディングが、家具や絵画の魅力を引き立てています。
小物やグリーンは数を絞り、あえて余白を残すことで、視線は自然と暖炉やソファ、窓の外の緑へと流れていきます。
英国インテリアは、要素を多く足して完成させるものではありません。
選び、整え、そして残す・・・
その積み重ねによって、長く心地よく過ごせる空間がつくられているのです。
ケントストアのアンティーク家具
photo by:kentstore
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