ポリッシャーが伝えるプロのワックスのかけ方

- 2021/4/28 10:00
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アンティーク家具をより永く使うためには、日常的なお手入れは欠かせません。
普段は柔らかい布での乾拭きを心がけてください。
家具に艶が無くなってきたり、乾燥して家具の表面がカサついてきたら、アンティーク家具用ワックスを塗ることをお勧めします。
ワックスを塗ることで艶を出し、木材に対しても栄養と潤いを与え、塗装部分にも皮膜ができ、傷や水気から家具を守ってくれます。
特にダイニングテーブルの天板などは使用頻度も多いので、塗装の劣化する可能性が高い箇所です。
天板のお手入れは使用頻度に応じてワックスの回数を増やしていけば、より永く綺麗な塗装状態でご使用いただけます。
1~2ヶ月ごとにワックスがけをするとよいでしょう。

BEFORE / AFTER  ~誰でも簡単にできます~




使用する道具と材料

・アンティーク家具用WAX
・ワックス用ブラシ(不要になった歯ブラシなどでも大丈夫です)
・ウェス3枚(汚れ取り用・ワックスがけ用・仕上げ用)
・艶出しイエローダスター 1枚



STEP1 汚れを落とす

まずは、アンティーク家具についたホコリや皮脂などを乾いたウェスできれいに取り除いていきます。
よくふき取ることでワックスの浸透をよくします。

【Tips】彫刻部分の溝などはブラシなどを使い、ホコリを掻き出してください。



STEP2 ワックスを塗る

ワックスを刷り込むように塗っていきます。
全体的に満遍なく塗り、固まりが残らないように注意しましょう。
アンティーク家具用ワックスは、小傷に色が浸透するようステイン(塗料)が配合されているタイプもございますので、手袋などを付けて塗ると手が汚れなくてお勧めです。

【Tips】天板や座面など色の付着が気になる箇所は、クリアワックス(無色)の併用がおすすめです。



STEP3 細かい部分はブラシを使う

彫刻部分やドローリーフテーブルの天板の溝などは、ウェスだけでは細部にまでワックスがいきわたりません。
ブラシなどを使いワックスを刷り込んでいくとよいでしょう。



STEP4 ワックスを浸透させる

ワックスを塗った後、5分ほど置き、木に浸透させます。
気温や湿度により浸透させる時間は変化しますが、5分前後くらいを目安にしてください。

【Tips】あまり時間を置きすぎると硬くなり拭き取りが困難になる場合がありますので注意しましょう。



STEP5 ワックスを拭き取る

ワックスの表面が乾燥してきたら、拭き取り用でご準備頂いた布で磨き込むようにしっかりと拭きます。
何度か布の面を替えて、色が付着しないくらいまで拭き取っていきます。
最初は乾燥したワックスが硬く引っかかりますが、布の滑りが良くなるまで拭き取ります。
アンティーク用家具ワックスは小傷を目立たなくするためにステインが配合されています。
拭き残しがあると、ステインが衣類などに付着する場合がございますのでご注意ください。

【Tips】拭き取りにくい彫刻部分の溝などは、ブラシなどを使うとワックスの除去がスムーズに行えます。



STEP6 艶をだすように仕上げる

最後にイエローダスターで乾拭きし、艶をだしていきます。
光沢、艶がでてくれば終了です。



ワックスの取り扱いについて

気温の高い夏場など、ワックスが溶ける場合がございます。蓋は必ずしっかりと閉めて、風通しの良い日陰で保管をおすすめ致します。
ワックスを使用してのお手入れ時は、窓を開けて十分な換気をお願い致します。



 




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日常の家具のお手入れ方法(ワックスのかけ方)は、 TVにて動画配信しております。
ぜひこちらもご覧くださいませ。

 

 

“ポリッシャーが伝えるプロのワックスのかけ方” への1件のコメント

  1. […] 沢や艶が落ちてしまいますので、ワックスで磨いて艶を甦らせます。 「ポリッシャーが伝えるプロのワックスのかけ方」を参考にワックスで磨きましょう。 ワックスのかけ方はこちら […]

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