1714年に、王位を継承したハノーヴァー朝。
国王として即位したジョージ1世、ジョージ2世、ジョージ3世による統制下のもと『ジョージアン様式』は、チッペンデールの登場などにより、イギリスにおいて家具生産の黄金期を迎えました。
1810年頃から、ジョージ3世は病により意志疎通ができなくなってしまいました。
そこで、ジョージ3世に代わり、息子のジョージ4世が摂政をつとめます。
ジョージ4世による摂政の時代(1811年~1830年)。
短い期間にもかかわらず、家具デザイナーを多く輩出し、活況を呈しました。
この時代の建築、家具のデザイン様式を『リージェンシー(摂政)様式』といいます。
『リージェンシー様式』は、先のミッドジョージアン様式でみられた新古典主義(ネオクラシシズム)のデザインに、さらに優雅さと軽やかさが加わり、気品あふれるものでした。
ここでは、『リージェンシー様式 』の家具のデザインについてご紹介します。