1603年。日本では、徳川家康が征夷大将軍に任命され、江戸に幕府を開いた年。
イギリスでは、チューダー朝の最後の女王である”エリザベス1世”の死後、傍系のスコットランド王ジェームズ6世が”ジェームズ1世”として即位しました。
ここからイングランドにおけるステュアート朝の始まりです。
エリザベス1世には子供がいなかったので、チューダー家と血縁関係のあるステュアート家が招かれたのです。
ジェームズ1世(在位1603年-1625年)の統治下におかれた時代の建築物と家具のデザインを『ジャコビアン様式』といいますが、 広義では、ジェームズ1世が即位した1603年から、ピューリタン革命(清教徒革命)で権力を握ったクロムウェルの時代(1658年)までを『前期ジャコビアン様式』、チャールズ2世の統治下におかれた時代(1660年-1685年)の様式を『後期ジャコビアン様式』といいます。
ちなみに、ジャコビアンとは、ジェームズ1世の”JAMES”がヘブライ語のヤコブ “Jacob”に由来することから、”ジャコビアン”といわれます。
ここでは、『ジャコビアン様式』の建築物と家具のデザインについてご紹介します。