【英国音楽コラム】英国ギターの文化
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英国音楽コラム第6回【イギリス音楽のルーツ】
皆様、こんにちは。
今日のブログは、【イギリスの音楽の話】を紹介していきます。
前回はイギリスの伝統的楽器バグパイプや、音楽隊についてお話ししましたが、今回はイギリスの楽器へフォーカスしていきます。
イギリスといえば、UKロック。ロックミュージックに欠かせないのは、ギターですよね。
今回はイギリスのギターの文化をご紹介いたします。
その生まれは新石器時代?!
そもそも、ギターってどこから生まれた楽器だと思いますか?
ギターだけでなく、弦楽器の先祖は新石器時代の弓の存在に遡ります。
弓を鳴らして音を出しますが、より共鳴させるために木の実をつけたり、弦を多く張ってを共鳴させてみたりと当時から多くの工夫がされていたそうです。
こういった工夫をされた楽器は、東南アジアやアフリカなどの民族の歴史によく登場しますよね。
その多く張った弦に、共鳴できるよう木箱を付けた姿がギターのはじまりの形のようです。
ギターは弦と共鳴箱の2種類の共鳴方法が組み合わされた楽器だったんですね。
知らないと「そういうものだ」と無意識に思い込んでしまいますね…。
そして、現代のギターの形になったのは16世紀頃のスペインが起源だそうです。
現在のギターは6弦ですが、当時のギターは4弦でギターララティーナという名前でした。
16世紀から19世紀にかけてギターの進化があった時代だそうです。
1600年の前には4弦から5弦へ、1800年頃には6弦目が加えられたそうです。
使う人などに影響され姿を変えて進化していく…アンティーク家具にも似たようなものを感じますね。
当時はイギリスの家庭で使われていたものが、現在日本で日本の職人で日本人のために使用を変えている。
姿は変わらなくても、少しずつの変化を持っているケントストアの家具と同じですね。
家具もそうですが、楽器も博物館などで実際に自分の目で見て、触れて、聴いてみるほうがより知ることが出来そうですね。
イギリス最古のギター「イングリッシュギター」
さて、ギターの姿の成り立ちは何となく理解できましたが、そのギターって誰が広めたの?というところへ話していきましょう。
イギリスで一番古いギターのうちイングリッシュギターというものがあります。
1750年頃にドイツ系イギリス人によってロンドンで発明されたそうです。
当時のギターは現在の瓢箪のように括れた形ではなく、丸く厚みのある形をしていました。
金属弦が6から7弦あり、民族舞踊ででてくるような見た目の印象を受けますね。
この時代の楽器は、なんと静岡県浜松市の楽器博物館で見ることができるようです。(筆者調べ)
実際の展示物に関しましては分かりかねるのですが、興味のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。
1700年代には様々な教則本が出版され、多くの人たちに広まったことが分かりますね。
イングリッシュギターには様々な形があったようで、ボディに鍵盤が付いており、
鍵盤のようなキーを押し続けると、ハンマーが出てきて弦をたたいて音が出せたりするものもあったそうな…。
なんとも想像ができない不思議なつくりですね。
誰がどうやって広めていったのかは、残念ながら調べることができませんでした。
テレビなどもない時代ですから、人から人へ少しずつ伝わり広まっていったのでしょうね。
そうやって歴史を想像するのも楽しいです。
ですが、イギリスのギターの文化や歴史は長く深いので、今回ご紹介した内容はほんの一部です。
次回以降もギターの文化を掘り下げてみようと思いますのでお楽しみに。
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