【英国音楽コラム】知る人ぞ知る!イギリスの音楽隊「ロイヤル・スコット連隊」
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英国音楽コラム第5回【イギリス音楽のルーツ】
皆様、こんにちは。
今日のブログは、【イギリスの音楽の話】を紹介していきます。
前回はイギリスの音楽の授業や、音楽学校についてお話ししましたが、今回はイギリスの音楽隊、プレイヤーへフォーカスしていきます。
子供の頃から生活の一部に芸術や音楽があり、歴史ある音楽学校が多数あるイギリス。
音楽を極め、プレイヤーとして活躍したい!という夢を持たれる方はどういった道を選んでいくのでしょうか。
ロンドン交響楽団やハレ弦楽器団などの華々しい音楽団や、ロックスター、作曲家、スコットランド軍の音楽隊にも憧れる人は多いと思います。
日本の自衛隊などの音楽隊も、とてもかっこいいですよね。
今回はイギリスの音楽のプレイヤー、その中でもスコットランド軍の音楽隊(ロイヤル・スコット連隊)についてご紹介していきます。
音楽隊といえばバグパイプ!
イギリスといえば、バグパイプを演奏している方の姿を思い浮かべる方も多いと思います。
息を吹き込み音が鳴る楽器だと思われる方も多いと思いますが、実は吹奏楽器ではないのです。
息を吹き込み袋に溜め、溜めた空気を押し出しながら演奏するバグパイプ。
リードを震わせ音を出しますが、音が途切れないのが吹奏楽器との違いのひとつです。
旋律を演奏する主唱管と1本から複数の通奏管が付いており、同時に音が鳴る仕組みになっています。
なかなか複雑な演奏方法で、見た目から想像できないくらいの高度な演奏技術が求められそうですね。
バグパイプの発展については、世界各地に存在していた似たような造りの楽器の歴史が関係していそうなのです。
イランやエジプトの複管を備えておりリード室を持つ楽器がバグパイプの原型とされているようですが、
その後、リード室が革などで作られたものが増え、リードを増やし(ダブルリード)音に張りを持たせたものなど発展したものが増えていきました。
バグパイプの発展と同じように、フレンチアコーディオンもこのように発展していったようです。
このバグパイプ、スコットランド軍の戦闘の際にも戦闘を切って使われていたという、とても勇ましい楽器なのです。
ロイヤル・スコット連隊には指揮者は2人おり、マーチングを指揮する「ドラムメジャー」と、バグパイプを指揮する「パイプメジャー」がいます。
2021年夏には、ドラムメジャーとパイプメジャーを兄弟で務めたことが話題になっていたようです。
数百年続くスコットランド軍史上、初めての出来事らしいですよ。
夏の一大イベント!「ミリタリー・タトゥー」
さて、そんなロイヤル・スコット連隊がホストを務める「ミリタリー・タトゥー」というイベントをご存知でしょうか。
スコットランドの首都エディンバラで毎年夏に行われる一大イベント。
古城エディンバラ城が美しくプロジェクションマッピングで彩られ、世界中から自衛隊音楽隊が集まり、演奏を披露します。
2017年には、日本の陸上自衛隊中央音楽隊が史上初の参加をしました。
ちなみに、「ミリタリー・タトゥー」の「タトゥー」は「帰営ラッパ」の意味で、入れ墨とは無関係なんですって。
スコットランドの伝統衣装キルトに身を包んだ、バグパイプ演奏は圧巻のパフォーマンス。
世界各国の様々なパフォーマンスが見られるこのイベントは、イギリス好きならぜひ見ていただきたい。
毎年チケットや周辺のホテルは大変込み合い、20万人以上のゲストが訪れるそうです。
この「ミリタリー・タトゥー」の始まりは、第二次世界大戦後の復興時期、国民を元気づけるために
スコットランドとイングランドの連隊が公演を行ったのがきっかけだったのです。
いつの時代も音楽は人々を元気にさせ、希望を与えてくれるのですね。
日本はもうそろそろ出会いと別れの季節。
さみしい時もわくわくする時もきっと近くにあるのはお気に入りの音楽と、安心できる自分のリラックススペース。
リラックススペースには、素敵な出会いをしたアンティーク家具や雑貨たちが。
疲れて帰ってきた部屋で、いつもじっと待ってくれている。だから、はやく
ケントストアの家具がみなさまのわくわくのそばに、これからも寄り添えますように。
次回も、イギリスの音楽文化について更新していきますので、どうぞお楽しみに。
商品に関すること等、お気軽にお問い合わせくださいませ。