【徹底解説】曲木椅子の原点THONET|トーネット社のベントウッドチェア

- 2023/3/8 18:00
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ミヒャエル・トーネット
創設者 ミヒャエル・トーネット

トーネット社(THONET)とは?

トーネット社は、1819年に「ミヒャエル・トーネット」によって設立されたドイツの会社です。
木材はまっすぐな直線という考えの当時において、曲木の技術開発に成功します。
1841年には、イギリス・フランス・ベルギーで曲木技術の特許を取得。
曲木の椅子を各地に展示して注目を集めることに成功し、この頃には本拠地をウイーンに移します。
そして「No.4」の量産が開始されます。
「No.4」とは4番目に開発されたモデルであり、オーストリア首都のウイーンにあるカフェ・ダウムで
使用されていたことにより「カフェダウムの椅子」としても有名です。
1851年のロンドン万国博覧会に出品されると、一躍注目をあびて人気を博します。

KENTSTOREのアンティーク家具
No.4(Cafe Daum Cheir)  当時のカタログ 左上からNo1~4

1853年に5人の息子たちに事業を譲渡して、社名をトーネット兄弟社(Gebrüder Thonet GmbH)
に変更すると、1857年に工場をウイーンからチェコへ移転しました。
この工場は世界初の家具量産工場といわれ、有名な名作「No.14」の大量生産が始まります。
チェコへ移転した事により、材料であるブナ材と安価な労働者の両方を確保することに成功、
そして部品で輸送、現地で組み立てるノックダウン方式を採用するなどコストダウンだけでなく
一度に大量の輸送が出来るという一石二鳥のやり方は、当時としては画期的だったことでしょう。
1930年までに5000万脚の椅子を販売したのです。

KENTSTOREのアンティーク家具
誰もが目にしている名作No.14  1㎡に36脚分のパーツが収まる

栄華を誇った中、1871年にミヒャエル・トーネットが亡くなります。
経営は5人の息子があたっていましたが、1869年に特許が切れてからは時代の激流にのまれていきます。
まず、Jacob&Josef Kohn社などのライバル社が台頭し、第一次世界大戦後には経営が悪化します。
そんな中、ライバル社のJacob&Josef Kohn社はMundus AG社を吸収して「Kohn Mundus社」になり
ついにトーネット兄弟社(Gebrüder Thonet GmbH)も「Kohn Mundus社」に吸収合併となりました。
新たに「ThonetーMundus社」となったのは1922年でした。
その後、紆余曲折がありながら1939年にGebrüder Thonet社として復活。
第二次世界大戦などの影響もあり、ドイツを本社とする製造販売会社がThonet社となり
オーストリアのウイーンを本社とするウィーン・トーネット兄弟社(Gebrüder Vienna THONET GmbH)が
イタリアのポルトローナ・フラウ 社に回収されますが、その名を残しております。

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ミヒャエル・トーネットは家業の「なめし皮業」を継ぐことなく家具職人へ弟子入りします。
その後、23歳で独立して工房を設立するのですが、彼は曲木の特許を取得する1841年から
亡くなる1871年までの30年間は激動の人生だったと言えるでしょう。
そして未来へもTHONETという名と、美しい曲木椅子は残り続ける終わらない物語です。

KENTSTOREのアンティーク家具

KENTSTOREは、日本でも有数のベントウッドチェアの在庫量を誇ります。
ご案内致しましたTHONETはもちろん、MUNDUS、JJKohnなどもございます。
ご興味がございましたら、是非お問い合わせ下さい。



 

 

 

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