Repair method
ケントアンティークの修理方法
最高の材料と高度な技術を追求したケントの修理
ケントのアンティーク家具は修理・修復にこだわり高品質のアンティーク家具をご提供しています。アンティーク家具と呼ばれる家具が現存している理由は、使い捨てられるのではなく、次の世界へと修理しながら受け継がれていう考えかたがあるからです。 ケントアンティークでは、日本有数の家具産地である静岡の家具職人によって本場英国のスタイル・風合いを損なわずに日本人が安心して安全に使用できる修理を施しています。 ケントファクトリーの修理技術は本場イギリスディーラーも視察に訪れる程で、様々な手法をイギリスアンティークディーラーと共有しております。

1. ケントアンティークの一貫修理

2. ケントアンティークの修理ポイント

3. ケントアンティークの修理工程
1. ケントアンティークの一貫修理
我々はアンティーク家具の修理を、どこよりも品質の高いものに仕上げることを目指し、実践しています。
約1000㎡の面積を持つケントファクトリー(ケントアンティーク家具直営工場及び倉庫)では、マニュファクチュール(自社一貫生産)を自らの使命と考え、教育と経験に裏づけされた熟練の家具職人が修理に携わります。
木工・剥離・塗装修理からパーツ製作、布地張替、ガラス交換、レザー加工、金具取付交換、付属品整備、クリーニング及び新規製作、改造まで、あらゆる修理を自社で取り組み、品質の高いアンティーク家具の再生に取り組んでいます。
アンティーク家具の修理で大切なことは、単に壊れた個所を直すだけではなく、これから先の世代にも受け継がれる修理を施すことだとケントアンティーク家具では考えています。いつの時代にもアンティークの持つ成熟した豊かさを伝承し遺すために必要な努力だと思います。
このようなマニュファクチュールに基づくアンティーク家具の修理に対する考え方は、ケントアンティーク家具が更なる品質と信頼性の向上を目指してたゆみなく挑戦し続けることと、時代に流されない良質なものを自らの手で生産し、遺し続けることを意味しています。
こだわりを極める技術と量産を排して生産されるケントアンティーク家具の商品群は、高い品質と信頼性が保たれており、多くのお客様から賞賛を集めています。
2. ケントアンティークの修理ポイント
④熟練のアンティーク
塗装技術
⑥アンティーク家具を
引き立たせる装飾金具
②アンティーク家具だから
こその強度へのこだわり
⑤安全面を重視した
ガラス交換
⑦本場英国製の
レザートップ
③機能面に至るまで
ディテールにこだわる
①こだわり抜いた
日本の木工技術
ビューローブックケースから見るこだわりの修理ポイント

①こだわり抜いた日本の木工技術
ケントのアンティーク家具は全てパーツごとに一旦解体され、問題がないかどうかチェックされてから組み立てられます。 不具合のある箇所に関しては新しい木材を用いて丁寧に補修、補強されます。イギリスの家屋と違い、床の水平がきっちりと取られている日本の家屋では、家具に対してもぐらつきや傾きがないことが求められます。ケントのアンティーク家具は日本の家具水準を満たすように組み立てられ、最後は家具専用の水平台に載せられ、最終微調整されます。

②アンティーク家具だからこその強度へのこだわり
アンティーク家具の修理品質を確かめるに一番の方法は内部までしっかり見ていただくことです。ケントでは目に付く表面だけを綺麗にすることなく、現代の使用環境に合わせた調整が内部の至る所にまでしっかりと行き届いていることに気づかれると思います。木が痩せてガタついたり、乾燥による糊の乾きでパーツが外れたりするのを防ぎ、劣化している箇所を補強することで強度が増し、安心安全に使用することが出来ます。アンティーク家具を長く使う為には必要であり、大切なポイントであると考えています。

③機能面に至るまでディテールにこだわる
アンティーク家具の修理品質を確かめるに一番の方法は内部までしっかり見ていただくことです。ケントでは目に付く表面だけを綺麗にすることなく、現代の使用環境に合わせた調整が内部の至る所にまでしっかりと行き届いていることに気づかれると思います。木が痩せてガタついたり、乾燥による糊の乾きでパーツが外れたりするのを防ぎ、劣化している箇所を補強することで強度が増し、安心安全に使用することが出来ます。アンティーク家具を長く使う為には必要であり、大切なポイントであると考えています。

④熟練のアンティーク塗装技術
ケントのアンティーク家具は、本来のアンティーク家具の良さを引き立たせるため、英国アンティーク家具修復協会BAFRAが推奨する最高級長年アンティーク家具を専門に塗装を行ってきた熟練の職人がそのマイランズの塗料を使用し、木材自体の質や色、状態を見極めながら色合わせを行い丁寧に完成させます。色合わせの見極めは決して容易な事ではなく、長年培われてきた経験と感覚で微調整を行わなくてはいけない極めて技術のいる作業です。 塗料マイランズを使用しています。

⑤安全面を重視したガラス交換
アンティーク家具に従来から付けられていたガラスはとても趣きがあり、年とともに歴史を感じることのできるパーツの一つです。しかし、従来のオリジナルパーツを重視しすぎて、使用上の問題や安全面が損なわれてしまっては意味がありません。 ケントではそういった観点からガラスを一つひとつしっかりチェックし、ケガの原因となる恐れのあるものに関しては新しいガラスと交換しております。 アンティーク本来の良さを損なわないようにまた、大きさをしっかり合わせ安全性を高めるよう心がけています。

⑥アンティーク家具を引き立たせる装飾金具
ケントではアンティーク家具ならではの趣とオリジナリティーを常に尊重しております。しかしながら、破損や欠損した金具に関しては全て新しいアンティークパーツに交換しております。 弊社で使用されているアンティーク家具の装飾部品は全てイギリスより直輸入されており、アンティークの趣を壊さない当時の鋳型を用いて再生された金具のみ使用しております。 ケントで修復された全ての家具はとても自然で美しい仕上がりとなっており、また機能性にも優れております。

⑦本場英国製のレザートップ
ビューローやデスク、オケージョナルなどのトップに使用されている革は使用頻度がとても高いためどうして磨耗しやすい箇所となっています。 見栄えが悪く、磨耗が進んでいるものに関してはイギリスより特注で直輸入された新しい革を張ります。 本革にこだわり、数少ない英国伝統の技術を有する職人が製造しているレザーですので、仕上がりがとても上品で高級感のあるものになります。 また、エンボス加工やゴールドのライニングは昔から使用されてきたツールや技術によって製造されていますので、当時のレザーとまったく変わらないデザインと品質を実現しています。
3. ケントアンティークの修理工程
ドローリーフテーブルの修理工程


Step1 不要物の除去
ドローリーフテーブルの天板裏に付いている古くなったフェルトやさび付いて使用できなくなった金具等は、丁寧に除去していきます。

Step2 パーツ解体
全てのパーツを一度ばらします。解体されたパーツは一つひとつ丁寧にチェックされ、修理が必要かそれともそのまま使用できるかを判断します。

Step3 天板剥離
使用頻度の高い天板に関してはしっかりと剥離し、美しい仕上がりになるよう準備します。

Step4 埋め木
乾燥などによる木の割れは、埋め木をして補修します。

Step5 水平台
組み建てられたドローリーフテーブルの脚は、日本の生活水準に合うよう、水平台にのせ天板が地面に対して水平になるよう調整します。

Step6 塗装
きれいに剥離された天板は英国王室御用達マイランズ社の塗料で塗装されます。

Step7 フェルト接着
リーフを開く際に付く引き跡が天板に付かないよう新しいフェルトを天板裏に接着します。

Step8 最終検品&完成
組み建てられたドローリーフテーブルは実際にリーフを開閉してみたり、天板上に力を加えたりして、最終の検品を行います。

poit! ドローリーフテーブルの修理ポイント
基本的にイギリスアンティーク家具の風合いを最大限に引き出す修理、修復をケントでは心得ています。しかし、使用頻度の高いもの、目につきやすい箇所には仕上がりの美しさと使い勝手を優先に考え古い塗装をしっかりと剥離し除去します。また、日本の生活水準にしっかり合うよう最新の機器を使用し、安全性を確保しています。グラツキ、ガタツキの多いドローリーフテーブル。水平の取れた日本の家屋でもガタつかず、安定して快適に使用できるようケントファクトリーでは多くの修理工程を経てドローリーフテーブルは完成させます。
チェアの木工修理工程


Step1 古い生地を剥がす
古く痛んでしまった座面生地は新しいものと交換します。生地を剥がす際はチェアのフレームにキズがつかないよう注意を払って丁寧に取り除きます。

Step2 パーツ解体
隅木を一つひとつ外し、全体をまんべんなく叩きながら緩んでいる箇所をチェック、分解していきます。

Step3 脚部分接着
元々付いていた古いニカワなどをしっかりと削り落とし、再度組み立てます。接合部分をボンドで接着し固定します。

Step4 背もたれ部分接着
背もたれ部分も同様、再度組み直し接合部分をボンドで接着します。

Step5 固定器具
固定器具を使用し、ボンドで接着した部分を強く固定します。

Step6 ビス
さらに強度を高める為、ボンドがしっかり乾いた後、脚部の上下からビスを入れます。

Step7 隅木とビス
隅木を元に戻し、ビスでしっかりと固定させます。

poit! チェアの木工修理ポイント
家具の中でも使用頻度が高く、体に直接ふれるチェアは安全性をもっとも重要視して修復しています。オリジナルの状態でビスがない箇所でも必要に応じてビス止めを行い、安全性を高めています。