History of side by side
サイドバイサイドの歴史と物語

Story
サイドバイサイドは19世紀の終わり頃から製造されるようになりました。
省スペースかつデザイン性に富んでいて、貴族や富裕層向けの高級家具ではなく豊かになってきた中産階級向けに作られたものでした。
日本と同様に島国である英国では、限られたスペースを有効に、またより豊かに暮らすために生まれた機能的な家具です。
The kinds of side by side
サイドバイサイドの種類・ブランド・メーカー

引き出しタイプ
ビューローの下の収納スペースが引き出しで構成されています。
引き出しの取手部分が木製から金具まで様々です。

扉タイプ
ビューローの下の収納スペースが扉になっています。
扉つきの収納スペースがあることで高さのあるモノを収納していただけます。

ビューロー下にスペースがあるタイプ
ビューローの下のスペースが開いています。
ビューローをデスクとして、下に椅子を置き座ってご使用いただけます。

上部にミラーが付いているタイプ
サイドバイサイドの上部にミラーがついていますので、ドレッシングチェストのようにご使用いただけます。
サイドバイサイドの特徴・機能と使用方法

①マホガニー材

②ウォールナット材

③ステンドグラスの扉

④片側収納デザイン
サイドバイサイドのほとんどは、オーク材やウォルナット材で作られています。
デザインもビクトリアン様式のクラシック・アールデコ・アールヌーボーなど様々です。
一つの家具に本箱・収納チェスト・デスクなど3つの機能を詰め込んだ画期的な家具。
イギリスはもちろん、日本でも省スペースで使えるアンティーク家具として重宝されています。
How to use side by side
サイドバイサイドの活用術
多機能家具のため、ディスプレイの仕方でとても個性的かつ美しく演出していただけます。
本棚・机・収納家具・パソコンデスク・店舗什器が主な用途ですが、食器をサイド棚に飾りキッチンやリビングなどでもご利用いただけます。
アイディア次第でどんなご用途でもお使いいただけ、飽きのこないため長くご愛用いただけます。

①パソコンやタブレットを置いてテレワークも

②お気に入りを飾って…
Key points of choosing side by side
サイドバイサイドを選ぶポイント

①収納力

②デスク下スペースの確認

③ビューローのスムーズな開閉

④キャビネット部分の開閉
アンティーク家具では珍しい多機能な家具のため、それぞれの機能を確かめて選びましょう。
ビューローの部分は扉の開閉として取り付けられているステー(支え金具)がスムーズに機能するか、左右のブックケースの棚が自由に可動できるか、ビューローの下の部分が棚になっているのと引き出しになっているのと…などがチェックポイントです。
またビューロー下に収納がないタイプは、ビューローの扉がデスクとなるので書斎家具としてお使いいただけるでしょう。
Key points of side by side
サイドバイサイドの修理ポイント
アンティーク家具の魅力の一つが1点物であること。そして特注品を含めて個性に合わせてオーダーメイドしたストーリーが魅力です。

① レザーのこだわり

デスクの天板に施されたレザーの劣化によるスレ・傷・剥がれは、国内で張り替えを行っております。
しかしレザートップの加工は日本国内では他店でも職人がおりません。
ケントストアでは本場イギリスでも数人しかいないレザークラフトマンと提携し、昔ながらの製法で製作されたレザーをオーダーし直輸入しております。
レザーは本革にこだわり、英国の伝統技術を有する職人が手作業で加工しております。
金色のランニング加工を施す技術はまさに職人技です。
② ビューロー開閉部分のこだわり

ビューローは扉を開けると扉がデスクとなるため、その扉を支えるステーの調整が難しいので、大切な修理ポイントです。
扉に金具がついているタイプ、扉を開くと連動してその扉を支えるレールが下から出てくるタイプなどがあり、その扉の支え方によって修理方法が異なります。
特別な金具は修理が困難な場合もありますが、ケントストアではデスクの状態にしたときにご不安なくお使いいただけるように、どのタイプのビューローでも必ず修理しております。
また、ビューローを閉めた時に天板がパタつかないための調整も行っております。
③ 塗装のこだわり

サイドバイサイドは、脚元の色目は濃いのに対し引き出し内部が薄めだったり角部分が濃く縁どられていたりと、アンティークらしい塗装がされていることが多いため、個性を出しつつ上品に仕上げます。
部分的に状態の悪いところ所を剥離し、できるだけオリジナルの塗装を活かしています。
本場英国と同じ仕上げにするため、マイランズ社のナイトロステインを使用。そして透明感のある美しい仕上がりのニスを塗ることで、素材を最大限に活かし本来の雰囲気を引き立てるようにしております。
ケントアンティーク家具に共通した修理ポイント

アンティーク家具を後世に残すことを目的に、世界に誇る日本の技術力と、伝統の英国材料で再現するケントクオリティの修理
Wood Work〜木工修理〜
日本の「モノ作り」の評価は世界でもトップクラスと言われています。
ケントが工場を構える静岡はその中でも家具の産地として徳川家康の時代より全国の職人が集結した「モノ作り」の聖地です。
ケントはその伝統のある静岡で家具職人を集め、若手を育てながら日本の技術を伝承しています。
新たな「モノ直し」文化を世界に向けて発信し、日本の高度な修理力を実践しています。

Paint Work〜家具の塗装・装飾金具〜
伝統と優れたモノを大切にする英国では家具を修理するマテリアルも現代に受け継がれています。
英国アンティーク家具の修理ポイントは、この時代の家具と一番相性の良い材料を選ぶ事。
ケントでは塗料からディテールの装飾金具に至るまで伝統あるイギリス製にこだわっています。それによりイギリス生まれイギリス育ちのアンティーク家具を完璧に再現し、時代の物語を秘めたアンティーク家具に仕上げています。

How to do maintenance
サイドバイサイドのお手入れ方法
ご使用の注意点・設置場所
湿気の多い場所や直射日光のあたる場所での設置は避け、極度の乾燥を防ぐためにエアコンや暖房器具付近の設置もご注意ください。急激な温度変化や乾燥により、木の反りやわれの原因となります。
また、水平な場所に設置してください。脚部の破損の原因になる恐れがあります。
日常的なお手入れ・拭き方
通常のお手入れは柔らかい布でやさしく乾拭きしてください。
水拭きをする頻度が多い場合は、家具表面が乾いた後にこまめにワックスがけをすることをお勧めします。ワックスがけをすることで家具の艶だし効果があるだけではなく、水拭きに対する塗装の劣化を防止する効果にもつながります。
※水分が付着しそのままにしておくと白いシミの原因になりますので十分注意してください。
月1回のメンテナンス
定期的なワックスでのメンテナンスをお勧めしております。ワックスをかけることで木に潤いを艶を出し、アンティークの風合いをより楽しめます。また、ワックス膜により塗膜を保ち、乾燥による不具合を防止できます。
傷がついてしまった場合
小さな傷はタッチアップペンやスクラッチカバーで目立たなくすることができます。使い方は簡単です。塗って乾かすだけです。塗るときに傷部分からはみ出さないようにご注意ください。
引き出し部分
すべりが悪く感じられたらアンティーク専用のロウを塗ってください。
金具部分
乾拭きで十分です。古い金具が使われていることがありますので、取り扱いには注意してください。
ミラー・ガラスの部分
普通のガラスクリーナーでお手入れしてかまいません。しかし、化学薬品を使用する場合は木材の部分に付着しないように気をつけて行ってください。
お手入れをする際は、ガラス・ミラーに直接吹きかけるのではなく、いったん布にとり、ガラス・ミラーを磨いていただくと木材に付着する恐れがありません。また最後に乾拭きをしっかりすることをオススメします。
ガタつき・グラつきの場合
ガタつきがある場合の主な原因は家具の水平がとれていない場合に生じます。応急処置としてはガタつく隙間に何か板を入れたり、アジャスターを取り付けて各脚の高さを調整すると直ります。グラつきの場合は家具のゆるみなどから生じる揺れが原因の為、ひどい場合は家具自体の組み直しが必要となります。その場合はケントファクトリーにご相談ください。
プロの修理が必要な場合

アンティーク家具はメンテナンス品を使用して、簡易的な補修ができる家具ですが、構造的な修理が必要な場合や、購入時の状態に復元して綺麗に使用されたい場合は、ケントファクトリーへご相談ください。お客様の家具の問題やお悩みを解決いたします。
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アンティーク家具にかける、
ケントの想い





