History of Mirror Back Sideboard
ミラーバックサイドボードの歴史と物語

Story
鏡がなぜサイドボードにつけられたか?
それは、当時薄暗かったホールで燭台をサイドボードに置き、その燭台の光を最大限に活かすために鏡が取りつけられたといわれております。
英国の建築はレンガ構造のため窓が小さく、日光が入りにくいということから、外から差し込む日の光を反射させ、室内をより明るくするためのものであったともいわれています。
The kinds of Mirror Back Sideboard
ミラーバックサイドボードの種類・ブランド・メーカー

シンプルタイプのミラーバックサイド
笠木(最上部の横材 )が縦に伸びて、鏡がついたタイプです。
スタンダードなミラーバックサイドボードと違い、背丈が小さめなのでお部屋の広さやテイスト。

スタンダードタイプのミラーバックサイド
大きな鏡がついた背の高いサイドボードです。
柱のような飾りが付いたものもあり、シンプルながら個性溢れるデザインも多く見受けられます。

ゴージャスタイプのミラーバックサイド
ミラーが2枚以上、スタンダードタイプよりさらに高級感を醸し出します。
高さも横幅もあるため、収納力も抜群。美しい彫りや装飾金具などデザイン性に富んでいます。
ミラーバックサイドボードの特徴・機能と使用方法
ミラーのシルエットが特徴的で全体の大きさに圧倒されます。
ミラーは空間をより広く見せる効果があります。
個性豊かな英国の伝統のある彫りが施されていることが多く特にマホガニーのような高級材彫刻は芸術品といっても過言ではありません。

How to use Mirror Back Sideboard
ミラーバックサイドボードの活用術
本来のサイドボードの使い方と同じように、カトラリーやキャンドル・食器など様々なものを収納できるサービステーブルとして。
また、収納力たっぷりなうえに華やかなのでディスプレイとしてもお使いいただけます。
シンプルタイプのミラーバックサイドボードは、高さも低めですのでドレッシングチェストとしてもおススメです。収納が多いので身だしなみを整えるための小物を揃えていただけると思います。

①ショップのディスプレイとして

②ドレッサーとして
Key points of choosing Mirror Back Sideboard
ミラーバックサイドボードを選ぶポイント

①楕円形ミラー

②長方形ミラー

③細部まで施された彫刻

④ツイストレッグ
通常のサイドボードと違い、鏡がついている分家具自体の高さがございます。
事前にお部屋の天井の高さを測りバランスをイメージしていただくと良いでしょう。
同じミラーバックサイドボードでも、ミラーの大きさや、位置・高さが異なるのでご希望のミラー位置も考えておくと、選びやすいかもしれません。
Key points of repairing Mirror Back Sideboard
ミラーバックサイドボードの修理ポイント
アンティーク家具の魅力の一つが1点物であること。そして特注品を含めて個性に合わせてオーダーメイドしたストーリーが魅力です。

① 構造上のこだわ

扉、抽斗の修理内容はサイドボードと同じですが、ミラーバックサイドボードは上台・下台に分かれているものもあります。
危険防止の為、上台と下台を丁寧かつ慎重にビスや金具で固定しています。
② ミラーのこだわり

オリジナルを最大限に活かしつつ、ヒビ・割れ・欠け・錆については全て交換しています。
高級感のある面取りミラーを交換する場合には面取り幅を9mm・15mmで再現しています。
コーキングは、オリジナルによくあるこげ茶~煉瓦色によく馴染むため、イギリス製のコーキング材を使用しております。
③ 塗装のこだわり

サイドボードは、脚元の色目は濃いのに対し引き出し内部が薄めだったり角部分が濃く縁どられていたりと、アンティークらしい塗装がされていることが多いため、個性を出しつつ上品に仕上げます。
部分的に状態の悪いところ所を剥離し、できるだけオリジナルの塗装を活かしています。
本場英国と同じ仕上げにするため、マイランズ社のナイトロステインを使用。そして透明感のある美しい仕上がりのニスを塗ることで、素材を最大限に活かし本来の雰囲気を引き立てるようにしております。
ケントアンティーク家具に共通した修理ポイント

アンティーク家具を後世に残すことを目的に、世界に誇る日本の技術力と、伝統の英国材料で再現するケントクオリティの修理
Wood Work〜木工修理〜
日本の「モノ作り」の評価は世界でもトップクラスと言われています。
ケントが工場を構える静岡はその中でも家具の産地として徳川家康の時代より全国の職人が集結した「モノ作り」の聖地です。
ケントはその伝統のある静岡で家具職人を集め、若手を育てながら日本の技術を伝承しています。
新たな「モノ直し」文化を世界に向けて発信し、日本の高度な修理力を実践しています。

Paint Work〜家具の塗装・装飾金具〜
伝統と優れたモノを大切にする英国では家具を修理するマテリアルも現代に受け継がれています。
英国アンティーク家具の修理ポイントは、この時代の家具と一番相性の良い材料を選ぶ事。
ケントでは塗料からディテールの装飾金具に至るまで伝統あるイギリス製にこだわっています。それによりイギリス生まれイギリス育ちのアンティーク家具を完璧に再現し、時代の物語を秘めたアンティーク家具に仕上げています。

How to do maintenance
ミラーバックサイドボードのお手入れ方法
ご使用の注意点・設置場所
湿気の多い場所や直射日光のあたる場所での設置は避け、極度の乾燥を防ぐためにエアコンや暖房器具付近の設置もご注意ください。急激な温度変化や乾燥により、木の反りやわれの原因となります。
また、水平な場所に設置してください。脚部の破損の原因になる恐れがあります。
日常的なお手入れ・拭き方
通常のお手入れは柔らかい布でやさしく乾拭きしてください。
水拭きをする頻度が多い場合は、家具表面が乾いた後にこまめにワックスがけをすることをお勧めします。ワックスがけをすることで家具の艶だし効果があるだけではなく、水拭きに対する塗装の劣化を防止する効果にもつながります。
※水分が付着しそのままにしておくと白いシミの原因になりますので十分注意してください。
月1回のメンテナンス
定期的なワックスでのメンテナンスをお勧めしております。ワックスをかけることで木に潤いを艶を出し、アンティークの風合いをより楽しめます。また、ワックス膜により塗膜を保ち、乾燥による不具合を防止できます。
傷がついてしまった場合
小さな傷はタッチアップペンやスクラッチカバーで目立たなくすることができます。使い方は簡単です。塗って乾かすだけです。塗るときに傷部分からはみ出さないようにご注意ください。
引き出し部分
すべりが悪く感じられたらアンティーク専用のロウを塗ってください。
金具部分
乾拭きで十分です。古い金具が使われていることがありますので、取り扱いには注意してください。
ガタつき・グラつきの場合
ガタつきがある場合の主な原因は家具の水平がとれていない場合に生じます。応急処置としてはガタつく隙間に何か板を入れたり、アジャスターを取り付けて各脚の高さを調整すると直ります。グラつきの場合は家具のゆるみなどから生じる揺れが原因の為、ひどい場合は家具自体の組み直しが必要となります。その場合はケントファクトリーにご相談ください。
座面の塗装がカサカサになってしまった場合
日常的に座面に着席して使用する場合や水ぶきなどを長期間にわたり行う行為、高湿度や直射日光の当たるところに設置するなど、座面が肌荒れのようにカサついてくることがあります。ワックスで落ち着かせることもできますが、綺麗に天板を整えたい場合は再塗装をお勧めします。
プロの修理が必要な場合

アンティーク家具はメンテナンス品を使用して、簡易的な補修ができる家具ですが、構造的な修理が必要な場合や、購入時の状態に復元して綺麗に使用されたい場合は、ケントファクトリーへご相談ください。お客様の家具の問題やお悩みを解決いたします。
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アンティーク家具にかける、
ケントの想い





