The kinds of Genuine Antiques
ジェニュインアンティークの種類
Refectory Table リフェクトリーテーブル
18世紀中頃に製造された本物のリフェクトリーテーブル。
本物、とはイギリスの修道院で実際に使用されていたからです。
19世紀にリプロダクションとして製造されていたような模倣品ではなく、その原型となる歴史あるリフェクトリーテーブルです。
こちらのリフェクトリーテーブルは、時代を感じさせる素朴でシンプルなデザイン。
それは装飾美を追及する時代の前の、機能性を追及した時代のものであることが見ただけで感じ取ることができます。
脚部は磨り減りストレッチャー(貫)が床につくほどになっていることからも、長きに渡り時代を越えてきたこと、古くから時代ごとに多くの人々が愛着を持って使い、大切に受け継がれてきた様子を伺い知ることができます。
それはまさしくアンティークの醍醐味を味わえる逸品ともいえるでしょう。
Sideboard サイドボード
サイドボード本来の形とオーク材でできた歴史ある逸品です。
食事の給仕用サーバーならではの形はそのままに、気品ある彫刻が一貫して施されています。
こちらのサイドボードは初期の形つまり原型に近いので、19世紀後半に作られたと考えられます。
現在のサイドボードと呼ばれる家具とはかなり違ったルックスです。カトラリーやお皿を乳脳する3つの引き出しには、それぞれ2枚のパネル装飾が施されています。
このような小さな半球の形が一列に続く装飾は、真珠やビーズをつなげた状態に似ていることからビーズモールディングと呼ばれています。
真鍮の取っ手はドロップハンドルと呼ばれ、17世紀後半から18世紀に一般的になり現在でもよく使用されている人気のデザインです。
下段のスペースにはお皿を置いていました。4本の前脚には丁寧なターニング(旋盤細工)が施されており、引き出しの装飾と見事に調和しています。
背面の脚は装飾がなく四角いのですが、こちらは初期に見られる典型的なデザインです。
また、木材としてはオークの無垢材をふんだんに使用しておりますので長年の歴史と共に独特な重厚感を醸し出しています。真のアンティークならではの質感と言えるでしょう。
Bureau ビューロー
1760年代の製作。
最も強度のある接合技法を全体の構造に取り入れるなど、時間と労力を惜しまない職人の家具作りに対する誠実さを感じることができる希少なビューローです。
詳しくはこちらをご覧ください。→リンク:https://kent-uk.com/bureau/
Dining Table ダイニングテーブル
1880年頃に製作されたウォルナット材のダイニングテーブルです。
その木目の美しさから、世界中で愛され世界3大銘木とも言われているウォルナット材ですが、その中でも特に、他に類を見ない木目の美しさです。
厚みのあるサーペンタイン(蛇を意味し、曲がりくねったカーブの形状)の天板に、四又の脚が描く曲線は美しさと安定感が両立した計算されつくしたデザイン。柔らかなシルエットラインであるフランス系のデザインは、当時のヴィクトリアン・ネオバロック様式の最先端であったとされています。
このようなテーブルデザインは現在のペデスタルテーブルのルーツともなっています。
ペデスタルテーブルとは、テーブルの脚が4隅や両端にあるのではなく中央に1本、台座式に天板が支えられているテーブルの総称です。
18世紀中頃に王侯貴族の朝食用テーブルとして多く見られたデザインですが、その後19世紀になるとヘップルホワイト(George Hepplewhite)を始めとした著名なデザイナーが自身のデザインに取り入れるようになったことで普及していったデザインです。
しかし普及したのはあくまで富裕層の中でのことであり、一般的に見ると通常のダイニングテーブルに比べ数段クオリティーの高い家具として認識されていました。
世界中で人気のテーブルが現在この状態で遺されていることは奇跡に近いのかもしれません。
ハンプトンアンドサンズ社 サイドボード
細部にまで美しい彫刻が一瞬にして目を奪われるサイドボードです。
扉内部をあけると「HANPTON&SONS PALL MALL EAST LONDON」というプレートが確認でき、こちらはイギリスの家具メーカー ハンプトン&サンズ社によりデザインされ製作されたことを意味します。
ハンプトン&サンズ社は1896年創業の家具メーカーであり、ロンドンの中心であるトラファルガースクエアのほど近くに店を構えていました。当時このエリアは上流階級の人々が集まっていた場所であり、この家具の豪華な作りから、相応の階級の人々に使われていたことが容易に想像がつきます。
また、1900年までに作られたイギリスの家具メーカーが自社のプレートを付けることは伝統的にも稀であり、このことからもこちらのサイドボードが希少品であることが窺えます。
マホガニーのムク材を贅沢に使った構造、人の顔やリボン・植物などネオクラシック様式と呼ばれる古代ギリシャ・ローマの彫刻のモチーフ。
金具も複雑なデザインをしており、作り手の細部にも妥協しないこだわりが伝わってきます。
右側の扉の中には「セラレット」と呼ばれるワインなどのボトル瓶を収納する場所があり、伝統的な機能性も残しています。
飽きのこない美しさと迫力のある存在感は古の上流階級気分を味わうことができる特別な家具だといえるでしょう。
※現在はお取り扱いしておりません。
Royal Dining Set ロイヤルダイニングセット
1981年チャールズ皇太子とダイアナ元妃のご成婚記念として、英国を代表する家具メーカー オールドチャーム社(Old Charm)が限定200台で製作したのがこちらのダイニングセット。
ダイアナ元妃の人気と限定生産という希少性からアンティーク市場でも価値が上がり続けています。
※現在はお取り扱いしておりません。
詳しくはこちらをご覧ください。→リンク:https://kent-uk.com/dining-table/