What is a Church Chair?

チャーチチェアとは?

教会の礼拝堂で使用されていたチェアです。

背もたれのトップ(笠木)がフラットになっているものが多いのは、その上に肘をつきお祈りを捧げるためです。

また十字架の模様が彫られたデザインや背もたれの後ろに聖書を入れるポケットがあるものなど様々な種類があります。

また教会で長時間座っていられるように、椅子の座面をヒップの形に沿った曲面に掘り込んでいます。

History of Church Chair
チャーチチェアの歴史と物語

Story

1860年以前、多くの教会や大聖堂でチャーチチェアは存在していました。

その当時、教会や大聖堂の経営は厳しく、チャーチチェアを新たに購入したり修復するようなお金はあまりありませんでした。そのため、多くの礼拝者は立ちながら集会に出席していました。

17~19世紀の教会では、主要通路に面した椅子は指定席となっており使用料を払わなくてはいけませんでした。そのため、あまり裕福でない礼拝者たちは教会の隅の方で立ちながら集会に参加している状況だったとか。 1870年代の後半になると、礼拝堂の椅子や信徒席の状況は変わり始めます。

社会的な地位に対する障害が徐々に消え、より大きくの一般庶民が教会の集会に参加するようになりました。 ほとんどのチャーチチェアは礼拝堂の雰囲気を損なうことのないよう、またコスト面からも同じサイズ・素材・形に統一されていきます。 当時よく使われていた木材は、ニレ・ブナ・アメリカンアッシュ・カシなどで、専門のブローカーによって売買されていたそうです。

1930年ごろのイギリスでは多くの椅子職人が存在し、質の高い教会用の椅子が大量に製造されました。

現代においては礼拝者の人数が激減しているため、多くの教会が(特に地方の教会)が経営困難に陥っており、閉鎖を余儀なくするところも少なくありません。そのため不要になったチャーチチェアがアンティーク家具として市場に出回っているともいわれています。

The kinds of Church Chair
チャーチチェアの種類・ブランド・メーカー

シンプルバックチャーチチェア

シンプルバックチャーチチェア

背もたれに横向きの背貫が一本入っている定番のチャーチチェアです。

ボックス付きシンプルバックチャーチチェア

ボックス付きシンプルバックチャーチチェア

シンプルバックの背中にボックスがついたチェアです。

もともとは聖書を入れるためのボックスでした。飲食店でメニューを入れるために使用したり、ご自宅でさりげなく日用品を収納したりと、アイデア次第!

縦に3本の背板があるチャーチチェア

縦に3本の背板があるチャーチチェア

背板が3本入った定番のチャーチチェアです。背もたれの安定性とシンプルなデザインが人気です。

3本の背板にボックスがついたタイプ

3本の背板にボックスがついたタイプ

3本の背板にボックスのついたタイプです。

ボックス付きのシンプルバックと同様に、アイデア次第で幅広い使用方法ができる機能的なチャーチチェアです。

クロスバックチャーチチェア①

クロスバックチャーチチェア①

十字架の形が背板にくり貫かれているタイプです。見た目でチャーチチェアとすぐ分かる、かわいらしいチェアです。

クロスバックチャーチチェア②

クロスバックチャーチチェア②

背もたれ部分の中央にクロスの彫が入ったタイプです。

写真のように肘をつくための笠木がないタイプは司祭様や牧師様が使用していたと推測されます。

フレンチチャーチチェア

フレンチチャーチチェア

主にフランスの教会で使用されていたタイプです。

イギリスのチャーチチェアと比べ、背もたれの高さが高い反面、座面高が低い特徴があります。

また、座面は取り外し可能でお好きなファブリックに張り替えていただけます。

その他のチャーチチェア

その他のチャーチチェア

三つ葉のクローバーのような穴が開いた背もたれや3つの山のような形に削られたもの、お祈り台が収納されたものなど数多く存在します。

チャーチチェアの特徴・機能と使用方法

①ダイニングテーブルとして

②ディスプレイとして

教会で使用されていたことや脚にしっかりと貫が入っていることから、頑丈なつくりをしていることがわかります。

ダイニングチェアとして使用するほか、クロスバックチェアなどデザインに個性があるチェアはディスプレイしてもおしゃれです。

How to use Church Chair
チャーチチェアの活用術

ご自宅のダイニングチェアとして、自室のデスクチェアとして、子供部屋の学習チェアとして…。

様々なシーンでご使用いただけます。取り外し可能な座面のタイプは、ご自宅の雰囲気に合わせたファブリックに仕上げることもできます。

カフェやレストランなどの飲食店では、背面にボックスが付いているタイプのチェアですとメニューを収納できるなど、アレンジができます。また、クロスバックのタイプは、置くだけで可愛いディスプレイに。

①取り外し可能な座面のタイプ

②背中のボックスにメニューを。飲食店で大活躍です。

③リフェクトリーテーブルと合わせて

④モダンなデザインのチェアとの融合

Key points of choosing Church Chair
チャーチチェアを選ぶポイント

①貫の本数が多いチャーチチェア

②背面ボックス

③座面下のちょこっと収納

④お祈り台が付いているチャーチチェア

チャーチチェアを選ぶときには、どれだけグラつきがないかを確認しましょう。

構造上とても丈夫に製造されていますが、年代が経つにつれどうしても若干不安定になっている場合がございますので、修理段階においてそれが最小限に抑えられているかしっかり確認。

また、背もたれ部分の背面には聖書をおくポケットが備わっているものもありますので、どのように使用するかによってデザインが絞り込まれます。

オークの無垢でできているフレームのものはとても希少価値があるので、選ぶポイントの一つとしてもいいかもしれません。

Key points of repairing Church Chair
チャーチチェアの修理ポイント

アンティーク家具の魅力の一つが1点物であること。そして特注品を含めて個性に合わせてオーダーメイドしたストーリーが魅力です。
しかし、それが規格外のサイズだった場合、使用しにくい場合もございます。

① 構造面のこだわり

チャーチチェアは、直接家具そのものを使用する機会の多いものです。また飲食店での利用も多いためさらに強度が求められます。そのために、構造面、装飾面、機能面と全てを損なわないような丁寧な修理を施しています。

② ガタつき、グラつき徹底補強

ガタつきグラつきの修理は定盤を使用して水平を出します。また、ヒビ・割れには同種類の木材から埋め木をして必要に応じて裏面から補強のための板を接着しています。その際はオリジナリティを大切にし可能な限りマイナスビスを使用しています。

③ 塗装へのこだわり

部分的に状態の悪いところ所を剥離し、できるだけオリジナルの塗装を生かします。さらに本場英国と同じ仕上げにするため、マイランズ社のナイトロステインを使用しています。そして透明感のある仕上がりが美しいニスによって、素材を最大限に活かし本来の雰囲気を引き立てるようにしてます。チェアは使用頻度が高いため塗膜を厚くしております。また、裏返すことも多いため裏面にも注意して塗装をしております。

ケントアンティーク家具に共通した修理ポイント

ケント品質

アンティーク家具を後世に残すことを目的に、世界に誇る日本の技術力と、伝統の英国材料で再現するケントクオリティの修理

Wood Work〜木工修理〜

日本の「モノ作り」の評価は世界でもトップクラスと言われています。

ケントが工場を構える静岡はその中でも家具の産地として徳川家康の時代より全国の職人が集結した「モノ作り」の聖地です。

ケントはその伝統のある静岡で家具職人を集め、若手を育てながら日本の技術を伝承しています。

新たな「モノ直し」文化を世界に向けて発信し、日本の高度な修理力を実践しています。

Paint Work〜家具の塗装・装飾金具〜

伝統と優れたモノを大切にする英国では家具を修理するマテリアルも現代に受け継がれています。

英国アンティーク家具の修理ポイントは、この時代の家具と一番相性の良い材料を選ぶ事。

ケントでは塗料からディテールの装飾金具に至るまで伝統あるイギリス製にこだわっています。それによりイギリス生まれイギリス育ちのアンティーク家具を完璧に再現し、時代の物語を秘めたアンティーク家具に仕上げています。

How to do maintenance
チャーチチェアのお手入れ方法

ご使用の注意点・設置場所

湿気の多い場所や直射日光のあたる場所での設置は避け、極度の乾燥を防ぐためにエアコンや暖房器具付近の設置もご注意ください。急激な温度変化や乾燥により、木の反りやわれの原因となります。

また、水平な場所設置してください。チャーチチェアの場合、脚のグラつきの原因になる恐れがあります。

日常的なお手入れ・拭き方

通常のお手入れは柔らかい布でやさしく乾拭きしてください。

水拭きをする頻度が多い場合は、家具表面が乾いた後にこまめにワックスがけをすることをお勧めします。ワックスがけをすることで家具の艶だし効果があるだけではなく、水拭きに対する塗装の劣化を防止する効果にもつながります。

※水分が付着しそのままにしておくと白いシミの原因になりますので十分注意してください。

月1回のメンテナンス

定期的なワックスでのメンテナンスをお勧めしております。ワックスをかけることで木に潤いを艶を出し、アンティークの風合いをより楽しめます。また、ワックス膜により塗膜を保ち、乾燥による不具合を防止できます。

ワックスのかけ方

汚れを拭き取ってからワックスをかけます。

詳細はこちらからご覧ください。

>>> アンティーク家具のワックスのかけ方

シミがついてしまった場合

MYLANDSファニチャークリーナーで落としてからワックスをかけます。

詳細はこちらからご覧ください。

>>> アンティーク家具の輪じみの消し方

傷がついてしまった場合

小さな傷はタッチアップペンやスクラッチカバーで目立たなくすることができます。使い方は簡単です。塗って乾かすだけです。塗るときに傷部分からはみ出さないようにご注意ください。

ガタつき・グラつきの場合

ガタつきがある場合の主な原因は家具の水平がとれていない場合に生じます。応急処置としてはガタつく隙間に何か板を入れたり、アジャスターを取り付けて各脚の高さを調整すると直ります。グラつきの場合は家具のゆるみなどから生じる揺れが原因の為、ひどい場合は家具自体の組み直しが必要となります。その場合はケントファクトリーにご相談ください。

座面の塗装がカサカサになってしまった場合

日常的に座面に着席して使用する場合や水ぶきなどを長期間にわたり行う行為、高湿度や直射日光の当たるところに設置するなど、座面が肌荒れのようにカサついてくることがあります。ワックスで落ち着かせることもできますが、綺麗に天板を整えたい場合は再塗装をお勧めします。

プロの修理が必要な場合

アンティーク家具はメンテナンス品を使用して、簡易的な補修ができる家具ですが、構造的な修理が必要な場合や、購入時の状態に復元して綺麗に使用されたい場合は、ケントファクトリーへご相談ください。お客様の家具の問題やお悩みを解決いたします。

>>> お問い合わせはこちらから

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アンティーク家具にかける、
ケントの想い

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