History of Antique Bed
ベッドの歴史と物語

Story
ベッドの歴史は古く、73,000年前の中石器時代に虫避け目的で寝る場所を焼いた痕跡が確認されています。
また紀元前3200年のエジプトで、現代のベッドの原形が多くの埋葬品や壁画によって見ることができます。この時代のベッドの特徴はヘッドボードがなくフットボードのみ。枕はまだ使われていませんがヘッドレストはったようです。動物の革や畳んだ衣類をマット代わりに。
ヘッドボードが出てきたのは、エジプトに続く文明社会であるメソポタミア、バビロニア、アッシリア、フェニキアの時代の頃。
日本にも奈良時代(710年頃)には中国より伝来しています。正倉院には聖武天皇のベッドが保管されています。
中世ヨーロッパの時代、上流階級でも寝室は他の部屋と区別されていなかったため、「広間」に「寝室」としての区切りをして隙間風を防ぐために天井から吊るされたカーテンをつけたことが「天蓋付きベッド」の始まりといわれています。
今現在、私達が想像する「ベッド」は、ヨーロッパの中世の人々が干し草などを袋に詰めたものに寝たことに始まり、16世紀には現代のベッドの原型が誕生します。
18世紀には寝室が生まれ、ベッドが広間などの共有スペースからプライベートな空間へと移行したことにより、ベッドのスタイルがより重要視されるようになりました。
The kinds of Antique Bed
アンティークベッドの種類

ベントウッドのフレーム
ベントウッドとは、木材を削りだして曲線を生み出すのではなく、蒸気で柔らかくした木材を型枠に入れて製作する曲木のことです。
ベントウッドのチェアはアンティークの中で多くみられますが、ベントウッドのベッドは大変珍しいです。

デイベッド
片側に背もたれがついたベッドで、カウチ・ソファとも呼ばれています。

ソファベッド
背もたれを倒すタイプと座面を引き出して使用するタイプがあります。

ベビーベッド
その名の通り赤ちゃんを守るためのベッドです。
アンティークベッドの特徴・機能と使用方法
市場でよく見るアンティークベッドの多くはディスプレイ用で、ベッドとしての機能は失われ使用できないことがほとんどです。
ケントストアでは英国より輸入した後、日常でご使用いただくべく修理とクリーニングを行っておりますので、ご安心の上お使いいただけます。
※マットレスの販売は行っておりません。

How to use Antique Bed
ベッドの活用術
デイベッド、ソファベッドはリビングで違和感なくご使用いただけます。
普段使いにはもちろんゲストのおもてなしも兼ね備えた便利なアイテムです。
また、アンティークベッドはショップや施設などお店独自の世界観を表現するためにベッドをディスプレイとしてご使用いただくのがとても効果的です。
映画・ドラマ・CM・広告などのセットにもよく使われます。長年の歴史を感じさせるアンティークのベッドは、新しいものでは決して出すことのできない圧倒的存在感を放ちます。

①デイベッドの活用

②TBS系列ドラマ「冗談じゃない!」に提供
Key points of choosing Antique Bed
ベッドを選ぶポイント

①曲木のデザイン

②籐編みのデザイン

③シャープな装飾

④ヴィクトリアン様式のデザイン
サイズを確認することが1番のポイントです。
イギリスのベッドはオーダーで作られているものが多いため、ベッドの上に置くマットレスなどの寝装品はサイズを考慮した上で選ぶとよいでしょう。
またヘッドボードなどの装飾をご覧の上、設置するお部屋のインテリアにあわせたデザインを選ぶのがよいでしょう。
Key points of repairing Antique Bed
ベッドの修理ポイント
アンティーク家具の魅力の一つが1点物であること。そして特注品を含めて個性に合わせてオーダーメイドしたストーリーが魅力です。

① 耐久性のこだわり

ベッドは日常生活の中で接する時間の長い家具であり、家具そのものを直接使用します。
全体重をかけることから耐久性がなければなりません。そのため、補強のためのビスを入れています。
その際はオリジナリティを大切にし可能な限りマイナスビスを使用しています。
② 半永久的に使用できる仕様に

本来アンティークの家具は何度も修理し半永久的に使えるのが魅力のひとつです。
実際イギリスでもっとも古いベッドは博物館ではなく南西部グロスターシャーはバークレー城にあり、1608年から15世代にも渡って同じ家族に受け継がれ、現在も使われているそうです。
ケントストアの修理は、本場英国のスタイル・風合いを損なわずに日本の風土・感覚に合わせた修理を施しています。そして現在だけでなく次の世代へ引き継げる修理方法をとっております。
③ 塗装のこだわり

ベッドは隙間に入り込んだ綿埃が多いため、クリーニングを徹底的に行ってから塗装を行います。
部分的に状態の悪いところ所を剥離し、できるだけオリジナルの塗装を活かしています。
本場英国と同じ仕上げにするため、マイランズ社のナイトロステインを使用。そして透明感のある美しい仕上がりのニスを塗ることで、素材を最大限に活かし本来の雰囲気を引き立てるようにしております。
ケントアンティーク家具に共通した修理ポイント

アンティーク家具を後世に残すことを目的に、世界に誇る日本の技術力と、伝統の英国材料で再現するケントクオリティの修理
Wood Work〜木工修理〜
日本の「モノ作り」の評価は世界でもトップクラスと言われています。
ケントが工場を構える静岡はその中でも家具の産地として徳川家康の時代より全国の職人が集結した「モノ作り」の聖地です。
ケントはその伝統のある静岡で家具職人を集め、若手を育てながら日本の技術を伝承しています。
新たな「モノ直し」文化を世界に向けて発信し、日本の高度な修理力を実践しています。

Paint Work〜家具の塗装・装飾金具〜
伝統と優れたモノを大切にする英国では家具を修理するマテリアルも現代に受け継がれています。
英国アンティーク家具の修理ポイントは、この時代の家具と一番相性の良い材料を選ぶ事。
ケントでは塗料からディテールの装飾金具に至るまで伝統あるイギリス製にこだわっています。それによりイギリス生まれイギリス育ちのアンティーク家具を完璧に再現し、時代の物語を秘めたアンティーク家具に仕上げています。

How to do maintenance
ベッドのお手入れ方法
ご使用の注意点・設置場所
湿気の多い場所や直射日光のあたる場所での設置は避け、極度の乾燥を防ぐためにエアコンや暖房器具付近の設置もご注意ください。急激な温度変化や乾燥により、木の反りやわれの原因となります。
また、水平な場所に設置してください。脚部の破損の原因になる恐れがあります。
日常的なお手入れ・拭き方
通常のお手入れは柔らかい布でやさしく乾拭きしてください。
水拭きをする頻度が多い場合は、家具表面が乾いた後にこまめにワックスがけをすることをお勧めします。ワックスがけをすることで家具の艶だし効果があるだけではなく、水拭きに対する塗装の劣化を防止する効果にもつながります。
※水分が付着しそのままにしておくと白いシミの原因になりますので十分注意してください。
月1回のメンテナンス
定期的なワックスでのメンテナンスをお勧めしております。ワックスをかけることで木に潤いを艶を出し、アンティークの風合いをより楽しめます。また、ワックス膜により塗膜を保ち、乾燥による不具合を防止できます。
傷がついてしまった場合
小さな傷はタッチアップペンやスクラッチカバーで目立たなくすることができます。使い方は簡単です。塗って乾かすだけです。塗るときに傷部分からはみ出さないようにご注意ください。
ガタつき・グラつきの場合
ガタつきがある場合の主な原因は家具の水平がとれていない場合に生じます。応急処置としてはガタつく隙間に何か板を入れたり、アジャスターを取り付けて各脚の高さを調整すると直ります。グラつきの場合は家具のゆるみなどから生じる揺れが原因の為、ひどい場合は家具自体の組み直しが必要となります。その場合はケントファクトリーにご相談ください。
プロの修理が必要な場合

アンティーク家具はメンテナンス品を使用して、簡易的な補修ができる家具ですが、構造的な修理が必要な場合や、購入時の状態に復元して綺麗に使用されたい場合は、ケントファクトリーへご相談ください。お客様の家具の問題やお悩みを解決いたします。
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アンティーク家具にかける、
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