What is a dressing chest?

ドレッシングチェストとは?

日本では鏡台をドレッサーやドレッシングチェストと呼びますが、英国ではドレッサーは「飾り棚の付いたサイドボードのような形状の家具」を指し、ドレッシングチェストはバチェラーズチェスト(バチェラーとは独身の意味でチェストオブドロワーズの天板部分が開き、内部が浅い収納になっている家具)とほぼ同じ。

中は小さな仕切りがありネクタイ・カフス・ベルトなどのアクセサリー小物を収納していました。天板部分内側に鏡がついたタイプも。上部に鏡はなく収納がメインだったようです。

18世紀中頃に登場し、その後様々な機能が追加されていきました。

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全 17 件

History of dressing chest
ドレッシングチェストの歴史と物語

Story

17世紀に入って一般にお化粧の習慣が普及し、18世紀の初め頃からミニテーブルの上に鏡を載せただけの『ドレッシングテーブル』が男・女性用共に盛んに作られるようになりました。

18世紀中頃には、別々であったテーブルと鏡が固定され、一体としてドレッシングテーブルが作られるように。

そして、より収納性を高めるためにチェストオブドロワーズが下部のテーブルに代わります。

ヴィクトリアン期に入ってその需要は高まり、ワードローブやウォッシュハンドスタンド(ウォッシュスタンド)などと共に、「ヴィクトリアンベッドルーム スイート(ヴィクトリア調一式家具)」を構成する重要な家具となりました。

The kinds of dressing chest
ドレッシングチェストの種類

脚が長いタイプ

脚が長いタイプ

脚が長く下にスペースがあるため、椅子を前に置いてゆったり座っていただけます。

脚が短いタイプ

脚が短いタイプ

“脚が短いタイプ”に比べて多少座りにくさはありますが、その分収納に優れています。

G-PLAN ジープラン

G-PLAN

1898年に創業者エベニーザ・ゴムがE.Gomme社という家具メーカーを設立。戦火で工場が全焼するなど、様々な困難を乗り越え1940年代にはイギリスで最も大きな家具メーカーへと成長します。その孫であるドナルド・ゴムが1953年に発表したブランドが「G-PLAN」です。G-PLANの家具は、1950-70年代を通して北欧デザインの家具を中心に製作され、ERCOLとともにミッドセンチュリーモダンの定番として現代も数多くの人々を魅了し続けています。

時代を経ても、色褪せないデザインのため、モダンなインテリアからレトロ、和室にも合わせやすいデザインです。

ドレッシングチェストの特徴・機能と使用方法

①円形ミラータイプ

②四角ミラータイプ

③三面鏡タイプ

④三面鏡(ミラーの可動域が広い)タイプ

ドレッシングチェストは、ドレッサーとチェストの機能を兼ね備えた家具です。

引き出しには、化粧品はもちろんアクセサリー・鍵・時計などの小物から衣類を収納できるものもありますので、ドレッシングチェストの前で全ての身支度を整えることができます。

ミラーは角度を変えることができるタイプが多く、ミラーの空間を広く見せてくれる効果を活かし、サイドボードを置く感覚でリビングに置いていただくのもアイディアです。

※通常はチェストと鏡が一体になっておりますが、デザインによっては外せます。

別々にした後は、ミラーの後ろにチェーンを取りつけてウォールミラーに、チェストはそのまま単体でご使用いただけます。

加工が必要になりますので別途費用がかかりますが、ご希望の方はご相談くださいませ。

How to use dressing chest
ドレッシングチェストの活用術

チェストと鏡の組み合わせは、意外と便利なアイテムです。

シンプルな外観はどんなインテリアにもなじみやすく、さりげなくアンティークを取り入れたい方にぴったりです。

収納力も抜群で、鏡台としてだけでなく収納家具としても大いに役立ちます。

リビング・寝室・書斎、または店舗の什器として幅広くご使用いただけます。

①お化粧台として、またメイクルームに

②店舗什器として

③収納力も抜群

④寝室に…

Key points of choosing dressing chest
チェストを選ぶポイント

①収納力があるタイプ

①収納力があるタイプ

②クイーンアンスタイルでコーディネート

②クイーンアンスタイルでコーディネート

③オーク材の落ち着いたダークブラウン

③オーク材の落ち着いたダークブラウン

④エレガントなインテリアを演出

④エレガントなインテリアを演出

ドレッシングチェストはサイズ・デザインも様々です。

収納力・デザイン性・機能性など、重要視するポイントの優先順位を考えながら選ぶとよいでしょう。

また椅子との相性も大切です。お気に入りの椅子があればサイズを確認しておくとよいでしょう。

Key points of dressing chest
ドレッシングチェストの修理ポイント

アンティーク家具の魅力の一つが1点物であること。そして特注品を含めて個性に合わせてオーダーメイドしたストーリーが魅力です。

① 構造上のこだわり

抽斗(引き出し)の修理内容はチェストと同じですが、ドレッシングチェストはミラーの上台・チェストの下台に分かれるタイプもあります。

危険防止のため、上台と下台を丁寧かつ慎重にビスや金具で固定しています。

また鍵穴があるものに関しては必ず1本(以上)鍵を付属させています。その際、鍵が紛失している家具にはアンティークキーの中から合うものを探し出します。合うものがない場合はシリンダーに合わせ鍵を切削加工します。シリンダー本体が壊れている場合もアンティークの在庫から合うものを探し出し実際に使えるように取り付けを行っています。

② ミラーのこだわり

オリジナルを最大限に活かしつつ、ヒビ・割れ・欠け・錆については全て交換しています。

高級感のある面取りミラーを交換する場合には面取り幅を9mm・15mmで再現しています。

コーキングは、オリジナルによくあるこげ茶~煉瓦色によく馴染むため、イギリス製のコーキング材を使用しております。

③ 塗装のこだわり

ドレッシングチェストは、引き出しがメインの家具ですので特に引き出しの側面にまで注意を払って塗装をしております。

また角部分が濃く縁どられていたりとアンティークらしい塗装がされていることが多いため、個性を出しつつ上品に仕上げます。

部分的に状態の悪いところ所を剥離し、できるだけオリジナルの塗装を活かしています。

本場英国と同じ仕上げにするため、マイランズ社のナイトロステインを使用。そして透明感のある美しい仕上がりのニスを塗ることで、素材を最大限に活かし本来の雰囲気を引き立てるようにしております。

ケントアンティーク家具に共通した修理ポイント

ケント品質

アンティーク家具を後世に残すことを目的に、世界に誇る日本の技術力と、伝統の英国材料で再現するケントクオリティの修理

Wood Work〜木工修理〜

日本の「モノ作り」の評価は世界でもトップクラスと言われています。

ケントが工場を構える静岡はその中でも家具の産地として徳川家康の時代より全国の職人が集結した「モノ作り」の聖地です。

ケントはその伝統のある静岡で家具職人を集め、若手を育てながら日本の技術を伝承しています。

新たな「モノ直し」文化を世界に向けて発信し、日本の高度な修理力を実践しています。

Paint Work〜家具の塗装・装飾金具〜

伝統と優れたモノを大切にする英国では家具を修理するマテリアルも現代に受け継がれています。

英国アンティーク家具の修理ポイントは、この時代の家具と一番相性の良い材料を選ぶ事。

ケントでは塗料からディテールの装飾金具に至るまで伝統あるイギリス製にこだわっています。それによりイギリス生まれイギリス育ちのアンティーク家具を完璧に再現し、時代の物語を秘めたアンティーク家具に仕上げています。

How to do desk
ドレッシングチェストのお手入れ方法

ご使用の注意点・設置場所

湿気の多い場所や直射日光のあたる場所での設置は避け、極度の乾燥を防ぐためにエアコンや暖房器具付近の設置もご注意ください。急激な温度変化や乾燥により、木の反りやわれの原因となります。

また、水平な場所に設置してください。脚部の破損の原因になる恐れがあります。

日常的なお手入れ・拭き方

通常のお手入れは柔らかい布でやさしく乾拭きしてください。

水拭きをする頻度が多い場合は、家具表面が乾いた後にこまめにワックスがけをすることをお勧めします。ワックスがけをすることで家具の艶だし効果があるだけではなく、水拭きに対する塗装の劣化を防止する効果にもつながります。

※水分が付着しそのままにしておくと白いシミの原因になりますので十分注意してください。

月1回のメンテナンス

定期的なワックスでのメンテナンスをお勧めしております。ワックスをかけることで木に潤いを艶を出し、アンティークの風合いをより楽しめます。また、ワックス膜により塗膜を保ち、乾燥による不具合を防止できます。

ドレッシングチェストのワックスのかけ方

汚れを拭き取ってからワックスをかけます。

詳細はこちらからご覧ください。

>>> アンティーク家具のワックスのかけ方

シミがついてしまった場合

MYLANDSファニチャークリーナーで落としてからワックスをかけます。

詳細はこちらからご覧ください。

>>> アンティーク家具の輪じみの消し方

傷がついてしまった場合

小さな傷はタッチアップペンやスクラッチカバーで目立たなくすることができます。使い方は簡単です。塗って乾かすだけです。塗るときに傷部分からはみ出さないようにご注意ください。

引き出し部分

すべりが悪く感じられたらアンティーク専用のロウを塗ってください。

金具部分

乾拭きで十分です。古い金具が使われていることがありますので、取り扱いには注意してください。

ミラーの部分

普通のガラスクリーナーでお手入れしてかまいません。しかし、化学薬品を使用する場合は木材の部分に付着しないように気をつけて行ってください。

お手入れをする際は、ミラーに直接吹きかけるのではなく、いったん布にとり、ミラーを磨いていただくと木材に付着する恐れがありません。また最後に乾拭きをしっかりすることをオススメします。

ガタつき・グラつきの場合

ガタつきがある場合の主な原因は家具の水平がとれていない場合に生じます。応急処置としてはガタつく隙間に何か板を入れたり、アジャスターを取り付けて各脚の高さを調整すると直ります。グラつきの場合は家具のゆるみなどから生じる揺れが原因の為、ひどい場合は家具自体の組み直しが必要となります。その場合はケントファクトリーにご相談ください。

プロの修理が必要な場合

アンティーク家具はメンテナンス品を使用して、簡易的な補修ができる家具ですが、構造的な修理が必要な場合や、購入時の状態に復元して綺麗に使用されたい場合は、ケントファクトリーへご相談ください。お客様の家具の問題やお悩みを解決いたします。

>>> お問い合わせはこちらから

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アンティーク家具にかける、
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