英国ネットワークと日本のクオリティーをリンクしたケントアンティーク家具
アンティーク・ヴィンテージ家具を扱うにあたって、最も大切なことは「リペア」だとケントは考えます。
リペアとは「修理」という意味だけではなく「回復」という意味もあります。
ヨーロッパで家具が繰り返し受け継がれアンティークという称号を与えられるのは、このリペアの考え方が根底にあるからなのです。リペアへの追求をより深めていくと英国基準のリペアではなく、高い品質を求められる日本基準の高品質なリペアにこだわるということにケントは辿り着きました。
それはつまり、ただ壊れた箇所を修理するのではなく、日本のお客様が安心してずっと使い続けられる品質に回復させることです。
そうして英国で何代にも渡って受け継がれてきた家具を、これから先の100年、日本で受け継いでいきたくなる家具をご提供していきたいと考えています。
これがケントが大切にするクオリティに対する考え方です。
ケントファクトリーの一貫修理
我々はアンティーク家具の修理を、どこよりも品質の高いものに仕上げることを目指し、実践しています。
約1000㎡の面積を持つケントファクトリー(ケントアンティーク家具直営工場及び倉庫)では、マニュファクチュール(自社一貫生産)を自らの使命と考え、教育と経験に裏づけされた熟練の家具職人が修理に携わります。
木工・剥離・塗装修理からパーツ製作、布地張替、ガラス交換、レザー加工、金具取付交換、付属品整備、クリーニング及び新規製作、改造まで、あらゆる修理を自社で取り組み、品質の高いアンティーク家具の再生に取り組んでいます。
アンティーク家具の修理で大切なことは、単に壊れた個所を直すだけではなく、これから先の世代にも受け継がれる修理を施すことだとケントアンティーク家具では考えています。
いつの時代にもアンティークの持つ成熟した豊かさを伝承し遺すために必要な努力だと思います。
このようなマニュファクチュールに基づくアンティーク家具の修理に対する考え方は、ケントアンティーク家具が更なる品質と信頼性の向上を目指してたゆみなく挑戦し続けることと、時代に流されない良質なものを自らの手で生産し、遺し続けることを意味しています。
こだわりを極める技術と量産を排して生産されるケントアンティーク家具の商品群は、高い品質と信頼性が保たれており、多くのお客様から賞賛を集めています。
木工修理
解体することから始まり、締め直し→調整→パーツ作成→補強で家具の回復を目指します。
塗装修理
パティナと呼ばれるアンティークならではの趣のある古艶を活かした塗装を施します。
パーツ製作
長年の経験に裏付けされた技術と知識によって欠損しているパーツを復元します。
生地張替え
機能的に重要な役割を持つ天板裏のフェルトやチェアの座面、キャビネットの裏地など、状態の悪い古いものは新しく交換します。表面だけでなく家具としての機能も甦らせます。
ガラス交換
古ガラスの小さな欠けがケガの原因となる場合があるため、安全重視の観点から交換します。
レザー加工
英国でも数少ないレザークラフトマンが昔ながらの技法でこだわりのデスクトップレザーを製作します。
金具取付
当時の鋳型から再製作される金具類を英国より直輸入し取付けることで家具の表情を豊かにします。
ポリッシング
厳選した家具専用ワックスによる最終的な磨き込みでアンティーク特有の美しく奥深い輝きを放ちます。
ケントクオリティーの3つのこだわり
Japan Quality
日本のお客様水準に合わせた、
安心の日本人家具職人の匠の技
English Material
英国アンティーク家具の魅力を
最大限に再現する厳選した材料
Aftercare
リペアにより保守され続けてきた、
英国家具の歴史を継承する使命とアフターケア
日本のお客様水準に合わせた安心の
日本人家具職人の匠の技
ケントファクトリーのある静岡は日本の家具産地として繁栄した町。
その歴史は徳川家康公の祈誓により、徳川三代将軍家光公が静岡浅間神社の社殿の修造を命じ、全国から優れた大工、指物師、彫刻師、漆工などの職人が集められたことに由来します。
ケントのアンティーク家具は経験と実績を兼ね備えた熟練の家具職人によって修理を行っています。
日本のお客様の厳しい目線によって鍛え上げられたその実力は、新しい家具に引け目をとらないアンティーク家具の完成度をもたらし、当時の姿を蘇らせると同時に性能面におけるクオリティは当時を凌駕するものとなっています。さらに本場英国にて修行した職人がその感性をもとにアンティーク独自の風合いを再現しています。
英国アンティーク家具の魅力を
最大限に再現する厳選した材料
ケントでは家具としての機能、安全性といった技術面は、日本の職人がもつ器用さ緻密な精度をもって施すことが一番適切だと考えています。それに対して表面のテクスチャーはその魅力とリアリティを表現するのに本場の材料に優るものはないと考えます。
そこでケントが取扱う塗料はBAFRA(英国アンティーク家具修復協会)からも推奨され、英国王室御用達メーカーのマイランズ社の塗料を使用しています。
ロイヤルパレスの家具修理にも使用され、アンティーク家具と同時代より製造され続けているこの塗料は相性も抜群で、アンティーク家具のテイストを再現するのには最も必要な塗料材料となります。
装備品に関しても、同時代の鋳型で製造される金具にこだわり、アンティークのリアリティを再現しています。デスクのレザートップは本体にも勝る存在感がありますので、劣化したデスクトップを我慢しながら使うことなく、機能的にも快適に使用出来ることを目的に当時と同じ手法で英国の伝統技術者が再現することで、家具の魅力と価値を格段と上げています。
家具本体の機能性・安全性と同様に、見た目の美しさ、ディティールにもケントは妥協を許さずこだわります。
リペアにより保守され続けてきた
英国家具の歴史を継承する使命とアフターケア
英国において家具は代々引き継がれるものです。その為に家具のリペアは欠かせません。この様な背景とニーズにより、英国では家具修復士を育てる学校があるのです。
日本国内においても、英国より輸入されたアンティーク家具を使用するということは、その英国の家具に対する考え方を引き継ぎ、家具の歴史を継承するということで、適切なケアは必要不可欠となります。
ケントではアンティーク家具を販売するだけではなく、英国人の家具に対する意思も引継ぎ、伝承し、日本国内でリユースし続けていきたいと考えております。そのため、ケントには英国の家具修復学校で学んだ職人もおり、本場仕込みのリペアでアフターケアに対応しています。