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What is an
Antique Chair?

アンティークチェアとは?

アンティークチェアには様々な種類があります。

背もたれ、脚の形、脚先、アームなどシンプルなものから繊細な装飾が施されたものまでレパートリーも豊富です。

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全 167 件

History of Antique Chair
アンティークチェアの歴史と物語

Chair Story

Story

■古代エジプト時代

チェアの歴史は古代エジプトまで遡ります。この頃すでに、見た目にも機能的にも、今の椅子とそれほど変わらないものが使われており椅子の原型とされています。

家の主人や重要な客人のみがチェアを使用し、家族やほかの人達はベンチやスツールに腰かけていました。

かの有名なツタンカーメン王は黄金の玉座を使用し、お墓から採掘された椅子には金箔や豪華な彫刻が施されていたそうです。チェアはまさに権威の象徴と言える家具でした。


■古代ギリシャ・ローマ時代

古代エジプト時代には木製の椅子が多く作られていましたが、ギリシャ・ローマ時代に入ると青銅や鉄・大理石を使った椅子も作られるようになっていきます。この頃には女性用の椅子として美しい曲線と柔らかな印象の椅子が作られます。

隙間風や床からの冷気を防ぐために座面が高くなっていたのが、古代ギリシャ・ローマ時代の椅子の特徴です。

そのほか、足が床につかないほど椅子の座面を高くしていたのは、上流階級の人が権威を保持するためだったともいわれています。

中世から近世の時代には、豪華な装飾が施された椅子が数多く登場しました。同時に少しずつ快適さを追求するようにもなっていきます。


■ビザンチン・ゴシック時代

ビザンチン・ゴシックの時代には、椅子の作りにも教会建築の要素が多く取り入れられました。

それらの椅子は直線的でシンプルなものでしたが、硬くて冷たかったため本当に腰掛けるためだけの道具という感じでした。


■ルネサンス時代

ルネサンス時代になると、格式ばった堅苦しいスタイルからローマ時代に多く見られたような装飾が盛んに施されるようになりました。

背もたれや座面にビロードなどを使い、座り心地の良さも重視されるようになっていきます。


■近代~現代

これまで受注生産だった椅子は18~19世紀にかけて起こった産業革命によって、大量生産されるようになりました。

機能面が重要視され、一般庶民の生活用品へと変わっていったのです。

The kinds of Antique Chair
アンティークチェアの種類・ブランド・メーカー

エドワーディアンチェア

エドワーディアンチェア

1901年から1910年までの間、イギリスではエドワード7世の統治下にあり、そのころに製作された家具を“エドワーディアン”と呼んでいます。

エドワーディアンチェアのデザインは多種多様ですが、代表的な木材はマホガニー材で、素晴らしい木質感と風合いがあるのが特徴です。

クイーンアンチェア

クイーンアンチェア

18世紀前期のイギリス、アン女王の時代に流行した様式のチェアです。

特徴であるクイーンアンレッグと呼ばれる曲がり脚(猫脚)を基とし、全体的にうねるような曲線とバイオリン型の背もたれを組み合わせた独特なフォルムをしています。

脚やアームなどに貝殻模様が多用されたのもこの時代の特徴です。

チッペンデールチェア

チッペンデールチェア

トーマス・チッペンデールによって宮廷家具を市民階級の生活環境に合わせてリデザインされたチェアです。

幅広で背が低く、背もたれには豪華な彫刻や透かし彫りが施されたいていスプラットと組み合わせされています。

スタイルは主に、ゴシック風・シノワズリ・ロココ式などに分類されます。

ロッキングチェア

ロッキングチェア

椅子の脚の下にカーブをつけた板が二本取り付けられているものです。

板のうちの一つは椅子の左側の前後の脚に、もう一つの板は右側の前後の脚に取り付けられており、前脚と後脚の先を下から覆うように取り付けられています。

ゆらゆら揺れることでリラックス効果のあるチェアです。日本では揺り椅子(ゆりいす)ともいわれています。

バルーンバックチェア

バルーンバックチェア

バルーンバックチェアとは、その名前の通り「風船」のように丸く膨らんだ形の背もたれが特徴の椅子です。

ヴィクトリア時代、特に1830年代半ば~60年代に流行したといわれています。

当時は客間やダイニングルーム用に使用され、丸い背中のデザインはもちろん脚の先まで優雅で品のあるものとなっています。

背中の彫りの多くは、芸術作品のような仕上がりになっています。

スプーンバックチェア

スプーンバックチェア

スプーンバックチェアとは、椅子の背もたれ部分が、人間の背骨に沿ってカーブしたものをいいます。

ナーシングチェア

ナーシングチェア

ナーシング・チェアー(英Nursing Chair)とは その名の通り赤ちゃんにミルクを飲ませるときに使う椅子。

赤ちゃんを抱いたときにちょうど良い座り心地の椅子です。

ゲインズボローチェア

ゲインズボローチェア

ゲインズボローチェアとは(アメリカではマーサワシントンチェアとして知られている)は、18世紀にイギリスで作られた肘掛け付き椅子のひとつです。

高い背もたれ・大きく開かれた側面・短いアームレストが特徴で、多くのゲインズボローチェアは通常革張りで仕上げられています。

デスクチェア

デスクチェア

主にデスクとともに使用されるチェアの総称です。

重厚感のあるレザー張りのものもあれば、素朴なウッドフレームのものもあります。

アームチェア

アームチェア

主にアームレスト(肘掛)があるチェアの総称です。

背もたれが高く、高貴なものから、経年変化により、ウッドフレームの素材感を楽しむことができるアームチェアまで多種多様にあります。

スモーカーズチェア

スモーカーズチェア

丈夫で骨太の背の低い背もたれから続くアームが特徴的なチェアです。

スモーカーズチェアは19世紀ごろに誕生しました。人々が溢れかえるパブのような場所では、頑丈で小ぶりなチェアすなわちスモーカーズチェアが好都合であったため庶民の都市文化に普及していきました。

名前の通り、煙草を嗜む時に使用したり、書斎や仕事部屋で使用するだけで渋い雰囲気を演出することができます。

フォールディングチェア

フォールディングチェア

主にフォールディング(折りたたみ)できるチェアの総称です。

英国では木でできた折り畳み式チェアが主流です。日本でよく見かけるモダンなイメージではなく、自然に溶け込むデザインと風合いを持っています。

もちろん持ち運びに便利なので、イギリスでは天気のいい日に公園で読書をしたり、日光浴をしたり、ピクニックを楽しんだりします。

また、家の中では、急な来客時に重宝します。

キッチンチェア

キッチンチェア

主にキッチンで使用されるチェアの総称です。

キッチンチェアの中でもアイベックスチェアが人気で、その由来はアルプス山脈の生息するアイベックスという動物の角をモチーフに背もたれがデザインされ作られた、とてもラブリーな椅子です。

アイベックスチェア

アイベックスチェアのアイベックスとは動物の名前で、背もたれ上部にアルプス山脈の生息するアイベックスという動物の角をモチーフにデザインされ施されているのが名前の由来になっています。

スクールチェア

スクールチェア

学校で児童が使用していたチェアです。

シンプルなデザインながら強度が高く頑丈な作りをしています。

ベントウッドチェア

ベントウッドチェア

オーストリアが発祥の地であり、蒸気で柔らかくした木材を型枠に入れて成型する「曲げ木」という技術で製作したチェアです。

豊富なデザインがあり、美しい木のラインを持つ、アンティークの王道です。

ウィンザーチェア

ウィンザーチェア

古くからイギリスでろくろ職人や農民などにより作られたきたカントリーチェアが起源とされています。

ホイールバックチェアやゴールドスミスチェアなど、デザインが豊富な上、ゆったり座れる心地の良いチェアのため、アンティークチェアの中でも人気のある椅子です。

中でもアーコール社のウィンザーチェアを踏襲したデザインは、今なお世界中で愛されています。

チャーチチェア

チャーチチェア

教会で使用されていたチェアです。

十字架のマークが入ったチェアや聖書を入れるためのボックスのあるチェア・座面高が低く背もたれは高いチェアなど、特有のデザインをしています。

トラファルガーチェア

トラファルガーチェア

イギリスアンティークのトラファルガーチェアです。

トラファルガーチェアとは元々の形は5世紀頃にギリシアで流行った、「クリスモス(Klismos)」チェアを原型にリデザインされたチェアです。イギリス海軍ネルソン提督がナポレオンに勝利した頃に登場したといわれています。

トップレイルや背もたれにケーブルや縄のようなモールディングが施されており、イルカや錨(いかり)・錨綱等の海洋をモチーフにした装飾を加えた物がトラファルガー・チェアです。

アンティークチェアの特徴・機能と使用方法

シンプルなものから装飾の豪華なものまで幅広いデザインがあるアンティークチェア。
テーブルと合わせて、チェアを選ぶとバランスの良い空間になるでしょう。

カブリオールレッグ

①カブリオールレッグ

いわゆる猫脚の形をした可憐な脚です。特に女性に人気のデザインです。

クロウ&ボール

②クロウ&ボール

龍が爪(クロウ)で珠(ボール)をつかんでいるデザインです。
中国では守り神でもある龍が珠をつかんでいるモチーフは縁起物として親しまれていました。
中国との貿易でイギリスにやってきたこのデザインはヨーロッパでも取り入れられていきます。
イギリスの国章でもあるライオンがボールをつかむモチーフへとアレンジされたデザインもあります。

テーパードレッグ

③テーパードレッグ

脚の下部へ行くにつれ細くなっていくデザインです。
足先がトランプのスペードを逆さにしたようなデザインのものをスペードフッドとも呼びます。

How to use Antique Chair
アンティークチェアの活用術

エドワーディアンチェア

①エドワーディアンチェア・クイーンアンチェア・チッペンデールチェアなどは繊細でエレガントなスタイルのため、ドレッシングチェストに合わせるととてもエレガントな空間を演出できます。

またホールチェアとして、インテリアのアクセントにするのもいいでしょう。

バルーンバックチェア

②バルーンバックチェアは、丸みを帯びたデザインのため、エドワーディアンチェア同様女性向けの家具に合わせるのがおススメです。

座り心地が良いため、ティーテーブルなどと合わせて、ゆっくりとアフターヌーンティーを楽しむのも良いでしょう。

ナーシングチェア

③ナーシングチェアは通常の椅子と比べ座面の位置が低いため、お年を召した方からはゆったりと座りやすい椅子としてご好評いただいております。また小さなお子様にも安全な椅子としてお使いいただけるでしょう。

玄関に置いていただき、靴を履く際のちょっとした腰掛けとしてご使用いただけます。

デスクチェア

④デスクチェア

その名の通り、デスクに合わせるためのチェア。

中にはキャスターがついているものや高さを調整できるものもありますので、マイチェアとしてお気に入りをお選びください。

Key points of choosing Antique Chair
アンティークチェアを選ぶポイント

板座

①板座

レザー座面

②レザー座面

布地 with ウイリアムモリス

③布地 with ウイリアムモリス

張りぐるみ加工の座面

④張りぐるみ加工の座面

チェアと一言にいっても多くのアンティークチェアが存在します。そのため、お客様の用途に合わせてお選びいただくのが一番の選択ポイントとなります。

他のアンティーク家具と異なり、長い時間使用する家具なので、座り心地は大変重要です。まずは実際に座ってみて、自分の身長や大きさに合ったサイズを選びましょう。

また、ゆがみやぐらつきがしっかり修復されているかどうかもチェックしておくといいでしょう。

生地の張り替えも承っております。

Key points of repairing Antique Chair
アンティークチェアの修理ポイント

アンティーク家具の魅力の一つが1点物であること。そして特注品を含めて個性に合わせてオーダーメイドしたストーリーが魅力です。

チェア

① ガタつき、グラつき徹底補修

ガタつき、グラつき徹底補修

ガタつきグラつきの修理は定盤を使用して水平を出します。また、ヒビ・割れには同種類の木材から埋め木をして必要に応じて裏面から補強のための板を接着しています。その際はオリジナリティを大切にし可能な限りマイナスビスを使用しています。

② 座面の製作

座面の製作

ケントアンティーク家具では椅子のフレームに対して座面をぴったりと製作しております。また座面の取替えが容易にできるよう、取り外し可能となっております。

③ 塗装へのこだわり

塗装へのこだわり

部分的に状態の悪いところ所を剥離し、できるだけオリジナルの塗装を生かします。さらに本場英国と同じ仕上げにするため、マイランズ社のナイトロステインを使用しています。 そして透明感のある仕上がりが美しいニスによって、素材を最大限に活かし本来の雰囲気を引き立てるようにしてます。チェアは使用頻度が高いため塗膜を厚くしております。 また、裏返すことも多いため裏面にも注意して塗装をしております。

ケントアンティーク家具に共通した修理ポイント

ケント品質

アンティーク家具を後世に残すことを目的に、世界に誇る日本の技術力と、伝統の英国材料で再現するケントクオリティの修理

Wood Work〜木工修理〜

日本の「モノ作り」の評価は世界でもトップクラスと言われています。

ケントが工場を構える静岡はその中でも家具の産地として徳川家康の時代より全国の職人が集結した「モノ作り」の聖地です。

ケントはその伝統のある静岡で家具職人を集め、若手を育てながら日本の技術を伝承しています。

新たな「モノ直し」文化を世界に向けて発信し、日本の高度な修理力を実践しています。

Wood Work〜木工修理〜

Paint Work〜家具の塗装・装飾金具〜

伝統と優れたモノを大切にする英国では家具を修理するマテリアルも現代に受け継がれています。

英国アンティーク家具の修理ポイントは、この時代の家具と一番相性の良い材料を選ぶ事。

ケントでは塗料からディテールの装飾金具に至るまで伝統あるイギリス製にこだわっています。それによりイギリス生まれイギリス育ちのアンティーク家具を完璧に再現し、時代の物語を秘めたアンティーク家具に仕上げています。

Paint Work〜家具の塗装・装飾金具〜

How to do maintenance
アンティークチェアのお手入れ方法

ご使用の注意点・設置場所

湿気の多い場所や直射日光のあたる場所での設置は避け、極度の乾燥を防ぐためにエアコンや暖房器具付近の設置もご注意ください。急激な温度変化や乾燥により、木の反りやわれの原因となります。

また、水平な場所に設置してください。アンティークチェアの場合、脚のグラつきの原因になる恐れがあります。

日常的なお手入れ・拭き方

通常のお手入れは柔らかい布でやさしく乾拭きしてください。

水拭きをする頻度が多い場合は、家具表面が乾いた後にこまめにワックスがけをすることをお勧めします。ワックスがけをすることで家具の艶だし効果があるだけではなく、水拭きに対する塗装の劣化を防止する効果にもつながります。

※水分が付着しそのままにしておくと白いシミの原因になりますので十分注意してください。

月1回のメンテナンス

定期的なワックスでのメンテナンスをお勧めしております。ワックスをかけることで木に潤いを艶を出し、アンティークの風合いをより楽しめます。また、ワックス膜により塗膜を保ち、乾燥による不具合を防止できます。

アンティーク家具のワックスのかけ方

アンティーク家具のワックスのかけ方

汚れを拭き取ってからワックスをかけます。

詳細はこちらからご覧ください。

>>> アンティーク家具のワックスのかけ方

シミがついてしまった場合

シミがついてしまった場合

MYLANDSファニチャークリーナーで落としてからワックスをかけます。

詳細はこちらからご覧ください。

>>> アンティーク家具の輪じみの消し方

傷がついてしまった場合

小さな傷はタッチアップペンやスクラッチカバーで目立たなくすることができます。使い方は簡単です。塗って乾かすだけです。塗るときに傷部分からはみ出さないようにご注意ください。

ガタつき・グラつきの場合

ガタつきがある場合の主な原因は家具の水平がとれていない場合に生じます。応急処置としてはガタつく隙間に何か板を入れたり、アジャスターを取り付けて各脚の高さを調整すると直ります。グラつきの場合は家具のゆるみなどから生じる揺れが原因の為、ひどい場合は家具自体の組み直しが必要となります。その場合はケントファクトリーにご相談ください。

座面のお手入れ

合皮:汚れが目立ってきた際に、きれいな布で水拭きを行ってください。

レザー:革専用のクリーナーで月に1,2回程度磨いてください。

ベルベット:エチケットブラシ等でホコリを取り除いてください。

プロの修理が必要な場合

プロの修理が必要な場合

アンティーク家具はメンテナンス品を使用して、簡易的な補修ができる家具ですが、構造的な修理が必要な場合や、購入時の状態に復元して綺麗に使用されたい場合は、ケントファクトリーへご相談ください。お客様の家具の問題やお悩みを解決いたします。

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アンティーク家具にかける、
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