材料:オーク
サイズ:幅1980 x 奥行530 x 高さ840
製作年代:1880年代


サイドボード本来の形を持つオーク材でできた歴史あるサイドボード。食事の給仕用サーバーならではの形はそのままに、気品あるデザインの彫りが一貫して施されています。真のアンティークならではの質感です。

Explanation 解説

サイドボードは元来、収納力のある家具という認識ではなく、ダイニングルームの壁につけておかれ、食事の給仕用のサーバーのように使用されていました。 このサイドボードは初期の形、原型に近いスタイルをしていることから、19世紀後半に作られたと考えられます。その為、現在のサイドボードと呼ばれる家具とはかなり違った見た目をしていることが分かります。
詳細写真で分かるようなカラトリーや皿を入れていた3つの引き出しには、2枚のパネル装飾が施されています。
このような小さな半球の形が一列に続く装飾は、真珠やビーズをつなげた状態に似ていることからビーズモールディングと呼ばれています。 真鍮の取っ手はドロップハンドルと呼ばれ、17世紀後半から18世紀に一般的になり、現在でもよく使用されている人気のデザインです。

サイドボード本来の形を持つオーク材でできた歴史あるサイドボード

下段のスペースにはお皿を置いていました。
4本の前脚には丁寧なターニング(旋盤細工)が施されており、引き出しの装飾とマッチしています。後ろは装飾がなく四角い脚です。これは初期タイプに見られる典型的なデザインです。 また、材としてはオークの無垢材をふんだんに使用しており。長年の歴史と共に独特な重厚感を醸し出しています。
これは真のアンティークならではの質感と言えるでしょう。