Elaborate way of Repair
KENTのこだわりの修理方法

最高の材料と高度な技術を追求したケントの修理

①Japan Quality 日本のお客様水準に合わせた安心の日本人家具職人の匠の技

ケントファクトリーのある静岡は日本の家具産地として繁栄した町。
その歴史は徳川家康公の祈誓により、徳川三代将軍家光公が静岡浅間神社の社殿の修造を命じ、全国から優れた大工、指物師、彫刻師、漆工などの職人が集められたことに由来します。
ケントのアンティーク家具は経験と実績を兼ね備えた熟練の家具職人によって修理を行っています。
日本のお客様の厳しい目線によって鍛え上げられたその実力は、新しい家具に引け目をとらないアンティーク家具の完成度をもたらし、当時の姿を蘇らせると同時に性能面におけるクオリティは当時を凌駕するものとなっています。
さらに本場英国にて修行した職人がその感性をもとにアンティーク独自の風合いを再現しています。



Samples of KENT’s Restoring Points

ビューローブックケースから見るケントのこだわりポイント

① 熟練のアンティーク塗装技術01 ① 熟練のアンティーク塗装技術02 ① 熟練のアンティーク塗装技術03

① 熟練のアンティーク塗装技術

ケントのアンティーク家具は、本来のアンティーク家具の良さを引き立たせるため、英国アンティーク家具修復協会BAFRAが推奨する最高級塗料マイランズを使用しています。

長年アンティーク家具を専門に塗装を行ってきた熟練の職人がそのマイランズの塗料を使用し、木材自体の質や色、状態を見極めながら色合わせを行い丁寧に完成させます。

色合わせの見極めは決して容易な事ではなく、長年培われてきた経験と感覚で微調整を行わなくてはいけない極めて技術のいる作業です。

② アンティーク家具を引き立たせる装飾金具01 ② アンティーク家具を引き立たせる装飾金具02 ② アンティーク家具を引き立たせる装飾金具03

② アンティーク家具を引き立たせる装飾金具

ケントではアンティーク家具ならではの趣とオリジナリティーを常に尊重しております。しかしながら、破損や欠損した金具に関しては全て新しいアンティークパーツに交換しております。

弊社で使用されているアンティーク家具の装飾部品は全てイギリスより直輸入されており、アンティークの趣を壊さない当時の鋳型を用いて再生された金具のみ使用しております。

ケントで修復された全ての家具はとても自然で美しい仕上がりとなっており、また機能性にも優れております。

③ アンティーク家具だからこその強度へのこだわり

③ アンティーク家具だからこその強度へのこだわり

アンティーク家具の修理品質を確かめるに一番の方法は内部までしっかり見ていただくことです。
ケントでは目に付く表面だけを綺麗にすることなく、現代の使用環境に合わせた調整が内部の至る所にまでしっかりと行き届いていることに気づかれると思います。

木が痩せてガタついたり、乾燥による糊の乾きでパーツが外れたりするのを防ぎ、劣化している箇所を補強することで強度が増し、安心安全に使用することが出来ます。

アンティーク家具を長く使う為には必要であり、大切なポイントであると考えています。

④ 安全面を重視したガラス交換

④ 安全面を重視したガラス交換

アンティーク家具に従来から付けられていたガラスはとても趣きがあり、年とともに歴史を感じることのできるパーツの一つです。しかし、従来のオリジナルパーツを重視しすぎて、使用上の問題や安全面が損なわれてしまっては意味がありません。

ケントではそういった観点からガラスを一つひとつしっかりチェックし、ケガの原因となる恐れのあるものに関しては新しいガラスと交換しております。

アンティーク本来の良さを損なわないようにまた、大きさをしっかり合わせ安全性を高めるよう心がけています。

⑤ 本場英国製のレザートップ

⑤ 本場英国製のレザートップ

ビューローやデスク、オケージョナルなどのトップに使用されている革は使用頻度がとても高いためどうして磨耗しやすい箇所となっています。
見栄えが悪く、磨耗が進んでいるものに関してはイギリスより特注で直輸入された新しい革を張ります。

本革にこだわり、数少ない英国伝統の技術を有する職人が製造しているレザーですので、仕上がりがとても上品で高級感のあるものになります。

また、エンボス加工やゴールドのライニングは昔から使用されてきたツールや技術によって製造されていますので、当時のレザーとまったく変わらないデザインと品質を実現しています。

⑥ 機能面に至るまでディテールにこだわる

⑥ 機能面に至るまでディテールにこだわる

ビューロー本体と天板を接続するアンティーク部分をイギリスではスティと呼んでいますがそのビューローのスティは使用頻度が非常に高いにも関わらず、外側からはあまり見えない部分であり、金属疲労が起き安い箇所となっています。

そういった隠れた機能部分こそケントでは重要な箇所であると考えており、信頼おける本場イギリスのパーツのみを使用し強度を高め仕上ています。

⑦ こだわり抜いた日本の木工技術

⑦ こだわり抜いた日本の木工技術

ケントのアンティーク家具は全てパーツごとに一旦解体され、問題がないかどうかチェックされてから組み立てられます。
不具合のある箇所に関しては新しい木材を用いて丁寧に補修、補強されます。

イギリスの家屋と違い、床の水平がきっちりと取られている日本の家屋では、家具に対してもぐらつきや傾きがないことが求められます。

ケントのアンティーク家具は日本の家具水準を満たすように組み立てられ、最後は家具専用の水平台に載せられ、最終微調整されます。

Samples of Pinting/Polishing Works

塗装修理工程詳細 ドローリーフテーブル

1.剥離 ペーパー当て

1.剥離 ペーパー当て
アンティーク家具の状態に合わせてペーパー当てもしくは剥離を行います。使用頻度の高い天板などに関しては綺麗な色が入るようしっかりと剥離、ペーパー当てをおこないます。

2.着色 ステイン

2.着色 
英国王室御用達のマイランズステインを使用してまんべんなく色を入れていきます。

3.着色 ステイン重ね塗り

3.着色 ステイン重ね塗り
ステインが乾いた後、天板以外の部分と色が合うまで重ねてステインで着色します。

4.塗装 吹き付け塗装

4.塗装 吹き付け塗装
テーブルの天板など、使用頻度が高く強度を高めたい場合には吹き付けでのラッカー塗装を行います。シェラックニスと呼ばれる天然塗料を刷毛塗りする手法もあり、アンティークの場所、木材の種類によって手法を使い分けます。

5.塗装 全体の吹き付け塗装

5.塗装 全体の吹き付け塗装
リーフ部分を含めまんべんなくムラが出ないよう細心の注意を払い、吹き付け塗装を行います。

6.磨き ワックス掛け

6.磨き ワックス掛け
塗装が全て完全に乾燥した後、マイランズワックスで磨き上げていきます。

7.修復 フェルト 

7.修復 フェルト
リーフを引き出した際にできる引き後ができないように、新しいフェルトを天板裏に張ります。

8.塗装 脚部分

8.塗装 脚部分
天板部分同様、脚部分も着色、塗装をし最後にワックスで磨き上げます。

9.検品 最終チェック

9.検品 最終チェック
修理箇所を最終チェックします。稼動部分のその動きがスムーズであるか、塗装の色の風合いが再現できているか、1つの家具として安全で安心して使用できるかなど最終総点検をします。

10.ドローリーフテーブル塗装

10.完成