アンティーク家具や小物に関するワードをご紹介いたします。
アンティーク選びのヒントとして、ぜひお役立てください。
<アンティーク辞典>
ア行
1920年代から続くイギリスの家具メーカー。品質が高いことで有名。1960年代デザインのエルム材(にれ材)を使ったテーブル・チェア・サイドボード等に人気がある。
19世紀後半、ウィリアム・モリスらが中心となった美術工芸運動。産業革命による粗悪な製品への反動から、中世の手仕事を手本にした新しい工芸様式を確立しようとした運動。室内装飾、壁紙、金工など多岐にわたる。
17世紀後期、アメリカの開拓者たちが作った素朴なカントリー風スタイル。装飾を省いた実用的な「ラダーバックチェア」などが代表的。
1905~1930年頃に流行した装飾様式。アールヌーボーの曲線への反動として、シンメトリーな幾何学模様、直線を生かしたモダンなデザインが特徴。
1890~1910年頃にフランスを中心に広がった装飾様式。「新しい芸術」を意味し、植物をモチーフとした流美な曲線模様が特徴。
イオニア式オーダー(円柱)。柱頭の渦巻き形の装飾が特徴で、クラシックな家具のデザインモチーフとしてよく用いられる。
地中海地方の植物アカンサスを模した古典的オーナメント。古代ギリシア・ローマ以来、円柱の柱頭や家具の彫刻に多用される。
18世紀後期、アダム兄弟によって確立された新古典主義様式。ギリシア・ローマのモチーフをアレンジした優雅で独創的なスタイル。
ソファや安楽椅子を含む、クッション材を詰めた布貼りの椅子の総称。
アラビア風の流線型・植物模様。イスラム建築や絨毯が由来で、ルネサンス美術にも広く取り入れられた。
製造から100年以上経過した工芸品等を指すが、現代では中古家具全般や「リプロ(復刻)」を含む広い意味で使われることもある。
ナポレオン帝政時代のフランス様式。鷹、蜂、白鳥、ナポレオンの頭文字「N」などの壮麗で重厚な装飾が特徴。
工場や倉庫で使われていた作業台や棚を、店舗什器やインテリアとして転用・加工した家具。
象嵌(ぞうがん)。表面を彫って貝殻、象牙、金属等をはめ込む装飾技法。1枚板を彫るため、古風で重厚な味わいがある。
ヴィクトリア女王時代の様式。過去の多様な様式が混在し、ロココリバイバルなどの装飾性の強いスタイルが生まれた。
イギリスのデザイナー。アーツアンドクラフツ運動を牽引し、美しい壁紙やファブリックのデザインで現代にも多大な影響を与えている。
17世紀末のイギリス様式。オランダ・バロックの影響を受け、ウォールナット材と精巧な象嵌細工が多用された。
背もたれの上部左右に「耳」がついた休息椅子。すきま風を防ぐ実用性から生まれ、重厚な雰囲気を持つ。
17世紀後半のイギリス発祥。農村で使われていた実用家具がルーツで、背もたれのスポーク構造が特徴のカントリー家具の定番。
くるみ材。1660~1710年頃のイギリスで最も愛された高級材で、この期間を「ウォールナットの時代」と呼ぶ。
大理石やタイル、鏡を備えた洗面台。水道が普及する前の寝室や洗面室の必須アイテム。
5年以上王室へ納品実績のある企業に与えられる認定証。5年ごとに厳格な再審査が行われる信頼の証。
16世紀後半のイギリス様式。メロン型の装飾(休憩飾り)を持つ太い支柱などが特徴的なルネサンス期のスタイル。
ニレ材。木目が入り組み加工は難しいが、水に強く丈夫。ウィンザーチェアの座面やアーコール家具によく使われる。
古代ギリシア・ローマ建築における柱の構成形式。ドリス式、イオニア式、コリント式などがあり、家具装飾の基本となる。
ナラ材。非常に硬く彫刻に適しており、1500~1660年頃のイギリス家具の主流だった素材。
装飾、飾りのこと。デザインをより華やかにするために施される意匠を指す。
安楽椅子とセットで使われる足載せ台。背もたれのない補助椅子としても活躍する。
特定の用途を限定せず、状況に応じて使われる小ぶりなテーブルの総称。
カ行
花や葉、果物を編み込んだ花輪状の装飾モチーフ。
アントニオ・ガウディ。スペインのアールヌーボーを代表する建築家。独特な幻想的曲線が家具にも取り入れられている。
食器棚。下部に収納、上部に皿を飾る棚を持つ。英国ではドレッサーとも呼ばれる、キッチンの主役。
猫脚。S字状に湾曲した脚部。ロココ様式を象徴する、優雅で女性的なデザイン。
天然の蝋。極めて硬く、家具に深い輝きと保護力を与える高級ワックス。
天蓋。ベッドや座席の上部に設けられる装飾的な覆い。
18世紀初頭のイギリス様式。曲線的で典雅なスタイル。「クイーンアンチェア」や猫脚が流行した。
門(ゲート)のように脚が開閉する、折りたたみ式の天板を持つテーブル。省スペースで機能的。
中世教会の建築様式。垂直の線を強調し、尖頭アーチや豪華な彫刻を特徴とする重厚なスタイル。
フランス語で装飾的なタンスのこと。ロココ時代に流行し、優雅な曲線と装飾が特徴。
壁に接して置かれる装飾用テーブル。奥行きが浅く、ミラー等と組み合わせて空間を飾る。
サ行
食堂での給仕や食器収納のために作られた家具。現在はリビングの飾り棚としても人気。
イギリスのメーカーE.GOMME社のシリーズ名。北欧デザインをいち早く取り入れ、チーク材の家具が世界的ヒットとなった。
天然樹脂を原料とした塗料。アンティーク家具の伝統的な塗装法であり、上品な艶と安全性が高い。
「古びた(Shabby)」と「粋な(Chic)」の造語。使い込まれた風合いやペンキの剥げた味を楽しむスタイル。
背もたれのない椅子。最も古くからある家具の一つで、補助椅子や踏み台としても使われる。
木目を生かした着色剤。木材の中に染み込むため、風合いを損なわずに色を変えることができる。
タ行
アジア産の高級材。油分を含み水に強く、北欧家具やヴィンテージ家具の主役素材。
革張りでボタン留めの施された大型ソファ。英国紳士の象徴的なデザイン。
教会の椅子。背もたれに聖書を収納するポケットがあるなど、シンプルで丈夫な造りが特徴。
天板の下から予備のリーフを引き出して拡張する伸張式テーブル。食事の人数に合わせて調節できる。
ナ行
動物の皮や骨を煮詰めて作る天然接着剤。再加熱で剥がせるため、アンティーク家具の修復には欠かせない。
サイズの異なるテーブルが「入れ子」になったセット。使うときだけ引き出せる便利な構造。
ハ行
松材。柔らかく加工しやすいため、素朴なカントリー家具の定番素材として愛されている。
背もたれが風船(バルーン)のように丸いデザイン。ヴィクトリア時代にサロン用として流行した。
ミツバチの巣から採れる蝋。家具の保湿と艶出しに使われる、環境に優しいメンテナンス材。
書き物机。蓋を手前に倒すとデスクになり、内部には小さな引き出しや仕切りが備わっている。
「曲げ木」の椅子。スチームで蒸した木材を曲げて作る。軽量で丈夫、カフェチェアとして普及した。
マ・ラ・ワ行
赤みのある光沢が美しい最高級材。18世紀のイギリス家具を象徴する素材。
復刻品。アンティークのスタイルを忠実に再現した新品の家具。
18世紀のフランス発祥。流れるようなS字曲線と、貝殻や植物を模した繊細な装飾が特徴。
洋服を収納するための大型の家具(タンス)。
<小物辞典>
ピックアップ項目
浮き彫りがカメオ、沈み彫りがインタリオ。宝石や貝殻に施される繊細な彫刻芸術。
イギリスの陶磁器メーカー。ボーンチャイナやジャスパーなどの美しい器で知られる。
ルーズベルト大統領の愛称から名付けられたクマのぬいぐるみ。アンティークベアは世界中にコレクターがいる。
2度焼きされた磁器(ビスク)の頭部を持つ人形。肌のような質感が特徴の、芸術性の高い西洋人形。
ドイツの陶磁器。ヨーロッパで初めて磁器製造に成功した名門。手描きの装飾が極めて美しい。