What is a wardrobe?

ワードローブとは?

「ワードローブ」という言葉には現在のウォークインクローゼットのような衣類やリネンを収納する部屋を指す意味があったようです。

18世紀に家具デザイナーのジョージ・ヘップルホワイトがこのような形状の家具をワードローブと名付けたのが始まりと思われます。ヘップルホワイトはトーマス・シェラトンやトーマス・チッペンデールとともに、18世紀の3大の英国家具メーカーの1人とされています。

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History of wardrobe
ワードローブの歴史と物語

Story

原形は15世紀頃から見られるハッチと呼ばれた大型の収納家具で、中には棚板が仕込まれていました。

様々なものを収納したと考えられますが、その後衣類やリネン専用の収納家具が「」といわれそのプレスなどが置かれていた小部屋は「ワードローブ」といわれていました。

その後家具自体をワードローブと呼ぶようになり、扉に鏡をつけたり洋服を吊るす機能などが加えられたタイプが登場、ヴィクトリアンベッドルームスイートを構成する家具のひとつとなりました。

The kinds of wardrobe
ワードローブの種類

下段に引き出しがついているタイプ

下段に引き出しがついているタイプ

衣類を吊るすハンガー収納と衣類をたたんで入れるチェス収納の両方を兼ね備えたワードローブです。

ミラーのついているタイプ

ミラーのついているタイプ

毎日の身支度に便利なミラー付きのワードローブです。

ケントストアでは、オリジナルを最大限に活かしつつミラーのヒビ・割れ・欠けに関しては全て交換しております。

ショップ什器として作られたタイプ

ショップ什器として作られたタイプ

実際にイギリスのテーラー(洋服の仕立て屋)などでショップ什器として製作されたワードローブです。

現在では非常に希少性の高いアイテム。

デザイン性と機能性を両立させているというところもショップ什器の特徴でもあります。

ブランケットボックス・タイプ

ブランケットボックス・タイプ

寝室で掛け布団や毛布の収納、お洋服の収納として使われていたものです。

自分だけの宝物やおもちゃの収納、家族の思い出を収めたりと様々なご用途に。

ワードローブの特徴・機能と使用方法

①スライド式ハンガー

②扉内部にミラー

③ステッキ・傘立て

④ネクタイ・スラックスハンガー

アンティーク家具のワードローブはシンプルに作られているものとトータルファッションをコーディネートする全てのアイテムが収まる多機能なものまであります。

多機能なワードローブはネクタイを提げるフック・靴を収めるパイプ・ファッションパーツを整理するネームプレート・帽子を収納するラックなど、どれも個性的でとても楽しい機能が満載です。

How to use wardrobe
ワードローブの活用術

ワードローブは、収納力が高く、デザイン性も兼ね備えた非常に実用的な家具です。

ご自宅であれば、寝室にクローゼットとして、また玄関に置いてお客様をお出迎えするためのアイテムとしてもご使用いただけます。

店舗であればクロークとして。高機能・高級感あふれるアンティークのクロークで、お客様をお迎えください。

①ご自宅のクローゼットとして

②店舗什器として

③壁面に置くだけで存在感を発揮します。

④ブランケットボックスはスツールをしまうなどこんな使い方も

Key points of choosing wardrobe
ワードローブを選ぶポイント

①洋服を正面にかけられるハンガーラック

①洋服を正面にかけられるハンガーラック

②収納力のあるハンガーバータイプ

②彫刻が施された上品なデザイン

③彫刻が施された上品なデザイン

③収納力のあるハンガーバータイプ

④エレガントなインテリアを演出

④高さや木目調を合わせてトータルコーディネイト

ご用途に合わせた機能からお選びください。

ハンガーラックが縦についているものであればお洋服を正面陳列できますので、アパレルショップの什器やサロンなどでのクロークとしておススメです。

ポールが付いているものであればより多くの容量を確保できますので衣装持ちの方はこちらのタイプがおススメ。

フックやポールのないキャビネットタイプも、大きめのクローゼットとしてご使用いただけます。

またワードローブにはカブリオールレッグ(猫脚)が特徴のエレガントなクイーンアンスタイルや、ミッドセンチュリースタイルなど様々なデザインがあります。デザインや使われている木材との相性も考慮してインテリアに合わせたコーディネートをすると良いでしょう。

基本的には大きい家具ですので、サイズを確認した上でお選びください。

Key points of wardrobe
ワードローブの修理ポイント

アンティーク家具の魅力の一つが1点物であること。そして特注品を含めて個性に合わせてオーダーメイドしたストーリーが魅力です。

① 扉のこだわり

重要な可動部分になるため、ゆがみ・伸びなどで変形した蝶番は全て外し、打ち直して修理しています。

また扉自体に反り・ねじれがある場合は、開閉に問題がないように隙間・角度の調整を行っています。隙間は上下左右で他の部分に擦れたりしないよう均等に取ります。

扉を閉めたときに自然に開いてきたりしないようにマグネットキャッチを採用しています。

鍵穴があるものに関しては必ず1本(以上)鍵を付属させています。その際、鍵が紛失している家具にはアンティークキーの中から合うものを探し出します。合うものがない場合はシリンダーに合わせ鍵を切削加工します。シリンダー本体が壊れている場合もアンティークの在庫から合うものを探し出し実際に使えるように取り付けを行っています。

② 抽斗のこだわり

すべりを良くするのはもちろん、側板の摩耗した部分に新しい木材をつけ足します。

底板の割れ・汚れ・反りなども検品し必要に応じて交換しています。

また、オリジナルのストッパーが劣化している場合は全て新しく作り変えております。

③ 塗装のこだわり

ワードローブは下部の隙間に入り込んだ綿埃が多いため、クリーニングを徹底してから塗装を行います。

背の高い家具は全般的に上部と下部の濃さの見え方が異なるので、横にした状態で色味の差をチェックしていきます。

例えば、脚元の色目は濃いのに対し引き出し内部が薄めだったり角部分が濃く縁どられていたりと、アンティークらしい塗装がされていることが多いため、個性を出しつつ上品に仕上げます。

部分的に状態の悪いところ所を剥離し、できるだけオリジナルの塗装を活かしています。

本場英国と同じ仕上げにするため、マイランズ社のナイトロステインを使用。そして透明感のある美しい仕上がりのニスを塗ることで、素材を最大限に活かし本来の雰囲気を引き立てるようにしております。

ケントアンティーク家具に共通した修理ポイント

ケント品質

アンティーク家具を後世に残すことを目的に、世界に誇る日本の技術力と、伝統の英国材料で再現するケントクオリティの修理

Wood Work〜木工修理〜

日本の「モノ作り」の評価は世界でもトップクラスと言われています。

ケントが工場を構える静岡はその中でも家具の産地として徳川家康の時代より全国の職人が集結した「モノ作り」の聖地です。

ケントはその伝統のある静岡で家具職人を集め、若手を育てながら日本の技術を伝承しています。

新たな「モノ直し」文化を世界に向けて発信し、日本の高度な修理力を実践しています。

Paint Work〜家具の塗装・装飾金具〜

伝統と優れたモノを大切にする英国では家具を修理するマテリアルも現代に受け継がれています。

英国アンティーク家具の修理ポイントは、この時代の家具と一番相性の良い材料を選ぶ事。

ケントでは塗料からディテールの装飾金具に至るまで伝統あるイギリス製にこだわっています。それによりイギリス生まれイギリス育ちのアンティーク家具を完璧に再現し、時代の物語を秘めたアンティーク家具に仕上げています。

How to do desk
ワードローブのお手入れ方法

ご使用の注意点・設置場所

湿気の多い場所や直射日光のあたる場所での設置は避け、極度の乾燥を防ぐためにエアコンや暖房器具付近の設置もご注意ください。急激な温度変化や乾燥により、木の反りやわれの原因となります。

また、水平な場所に設置してください。脚部の破損の原因になる恐れがあります。

日常的なお手入れ・拭き方

通常のお手入れは柔らかい布でやさしく乾拭きしてください。

水拭きをする頻度が多い場合は、家具表面が乾いた後にこまめにワックスがけをすることをお勧めします。ワックスがけをすることで家具の艶だし効果があるだけではなく、水拭きに対する塗装の劣化を防止する効果にもつながります。

※水分が付着しそのままにしておくと白いシミの原因になりますので十分注意してください。

月1回のメンテナンス

定期的なワックスでのメンテナンスをお勧めしております。ワックスをかけることで木に潤いを艶を出し、アンティークの風合いをより楽しめます。また、ワックス膜により塗膜を保ち、乾燥による不具合を防止できます。

ワードローブのワックスのかけ方

汚れを拭き取ってからワックスをかけます。

詳細はこちらからご覧ください。

>>> アンティーク家具のワックスのかけ方

シミがついてしまった場合

MYLANDSファニチャークリーナーで落としてからワックスをかけます。

詳細はこちらからご覧ください。

>>> アンティーク家具の輪じみの消し方

傷がついてしまった場合

小さな傷はタッチアップペンやスクラッチカバーで目立たなくすることができます。使い方は簡単です。塗って乾かすだけです。塗るときに傷部分からはみ出さないようにご注意ください。

金具部分

乾拭きで十分です。古い金具が使われていることがありますので、取り扱いには注意してください。

ミラーの部分

普通のガラスクリーナーでお手入れしてかまいません。しかし、化学薬品を使用する場合は木材の部分に付着しないように気をつけて行ってください。

お手入れをする際は、ミラーに直接吹きかけるのではなく、いったん布にとり、ミラーを磨いていただくと木材に付着する恐れがありません。また最後に乾拭きをしっかりすることをオススメします。

ガタつき・グラつきの場合

ガタつきがある場合の主な原因は家具の水平がとれていない場合に生じます。応急処置としてはガタつく隙間に何か板を入れたり、アジャスターを取り付けて各脚の高さを調整すると直ります。グラつきの場合は家具のゆるみなどから生じる揺れが原因の為、ひどい場合は家具自体の組み直しが必要となります。その場合はケントファクトリーにご相談ください。

プロの修理が必要な場合

アンティーク家具はメンテナンス品を使用して、簡易的な補修ができる家具ですが、構造的な修理が必要な場合や、購入時の状態に復元して綺麗に使用されたい場合は、ケントファクトリーへご相談ください。お客様の家具の問題やお悩みを解決いたします。

>>> お問い合わせはこちらから

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