イギリス陶磁器ブランド ロイヤルドルトンとは

- 2021/7/13 16:00
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イギリス陶磁器ブランド「ロイヤルドルトン」

イギリスの伝統的食器ブランドの一つ、ロイヤルドルトン「Royal Doulton」。
ケントストアの取り扱う食器の中でも人気アイテムで、都会的でスタイリッシュなシリーズが多くあります。
今回は、ウェッジウッド「Wedgwood」に続き、ロイヤルドルトン「Royal Doulton」についてのお話です。

ロイヤルドルトンの始まり

出典:Royal Doulton(1840 Doulton & Watts Lambeth High Street Factory)


ロイヤルドルトンは、1815年にジョン・ドルトンによりイギリス、ロンドンのヴォクソール (Vauxhall) と呼ばれる川辺の地で始まりました。
ビックベンからテムズ川を渡って約1キロ の場所、ロンドンの中心街に位置します。
ジョン・ドルトンは手持ちの100£(ポンド)をもとに事業を始めました。
18世紀の半ばから19世紀にかけてイギリスでは産業革命が起きます。
当時のロンドンの街には農村部からの労働者が大勢押し寄せたため、人々の生活に必要な洗面器や便器などが足りていない状況でした。
2代目であるヘンリー・ドルトンは新しい技術である蒸気機関を工場に導入し、洗面器や便器などの製造の効率化と量産化を図りました。

」の名前とイギリス王室との関係

出典:Wikipedia(Portrait by Winterhalter, 1859)

ロイヤルドルトンは2代目以降業績が飛躍し、イギリス王室から認められるようになります。
1887年ヘンリー・ドルトンはヴィクトリア女王より陶磁器界では初めて、Knight(ナイト)の称号を与えられます。
このナイトの称号は1代限りの称号で、世襲することは許されおりません。
男性は「サー (Sir)」、女性は「デイム (Dame)」と呼ばれます。 
感覚的には日本でいう国民栄誉賞や紫綬褒章に近いものです。
1901年にはエドワード7世よりRoyal Warrant of Appointment(王室御用達)として認められました。
この功績と発展から、ロイヤルドルトンはイギリスからヨーロッパ全土へ、そして世界中に広まることになりました。


ロイヤルドルトンの今

出典:fiskarsgroup

2009年 ロイヤルドルトンは、ウォーターフォード(WATERFORD)やウェッジウッド(WEDGWOOD)などを傘下に持つ WWRD社に買収されます。
2015年にはフィンランドを拠点とするフィスカース(FISKARS)社がWWRD社を買収したことにより、現在はフィスカース社の傘下に置かれています。
フィスカース社は創業370年を超えるフィンランドのグループ企業です。
「イッタラ(IITTALA)」「 コペンハーゲン(ROYAL COPENHAGEN)」「アラビア(ARABIA)」など北欧を代表するブランドを傘下に置いており、 100を超える国で販売されております。



ケントストアの取り扱い商品



ケントストアでは、静岡本店、東京目黒店、オンラインショップにてロイヤルドルトンの食器を多数取り扱っております。
その中の一つ、「ゴードンラムゼイ」シリーズについてのお話。
「ゴードンラムゼイ」シリーズは、ロイヤルドルトンのデザイナーと世界で活躍する天才シェフ・ゴードンラムゼイの二人が、料理やセッティング効果を研究した上で完成させたテーブルウェアです。
ゴードンラムゼイは、スコットランド出身のシェフでミシュラン3つ星を獲得しているヨーロッパでは、とても人気なシェフです。
元は、サッカー選手だったとか。膝の故障でサッカーをやめた後、料理の道に進みます。
数々の一流料理人の下で学び働き、一流シェフへと進んでいきました。
物凄い努力家ですね!
そんな天才シェフ、ゴードンラムゼイと研究を重ね作られた「ゴードンラムゼイ」シリーズ。
シンプルかつ繊細なデザインですが、日常的に使用するための十分な耐久性を持つ食器です。

 

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